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エピローグ

 その日の夜。

「なぁ、長政じいさん」

「あん?」

「この子の名前、どうする?」

 装置から無事に出した赤ん坊を、抱きながらメイティアが言った。

 装置自体の解析をオルクスに頼んだが、既に装置内での成長は一定の時期を迎えていて、出すまでだけだったという。

 大気から無理やりヴィルネイタがミルクを生成させるという苦行をした為、ヴィルネイタは伏せっていた。

 ミミックは疲れたのか、箱の中ですやすやと寝息を立てている。

 オルクスはまだ適当に、あちこち最上階の書物を漁っていた。


「男だからな。お前の名前、須賀谷 メイティアも謎センスな名前になるが……そうだな、士亜というのはどうだろう」

「士亜?」

「騎士の如く亜空を駆ける。俺のような樵やアイテムストライダーにさせるのは忍びないが、お前ならこいつに騎士の技を教える事は出来るだろ?」

「ま、それにイフリート家のお世話を受ければ魔法も使えるだろうしね」

「……それについてはこいつの才能次第さ。まぁ、俺はこいつの生き方に関しては束縛する気はないが、不便だけはさせたくない。だからそこそこには、稼いでやるつもりさ」

「その身体でか?」

「馬鹿にするなよ、伐採や農作業くらいは出来るつもりだ」

 俺は赤ん坊の横顔を、見ながら言った。


「はいはい。まぁそんな取らぬ狸の皮算用はともかく、これから先も、宜しく頼むよ」

 メイティアが手を軽く突き出し、こちらをみてくる。

「あぁ」

 俺は彼女の手を握り、指を絡めて塔の外を見たーー。

 塔から見る夜空は輝いていて、未だ見ない未来を写しているかのようであった……。



 この世界は俺が居なくても回っていく。 こいつの世の中は一体、どうなるだろうな。

閲覧ありがとうございました!

この話はここから

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