第二話 復活
「ガラガラガラッ、ピーン」
WORKSーSRの前にレッカー車がとまり、FCをレッカーからはずしていく。
「それにしてもフロントけっこう潰れてるなー」店長の北原は独り言を言いながらピットへ歩いた。
フロントはグシャグシャになっているがフレームは生きているようだ。
北原はピットの脇にあるPCを見た。「えーっと、チューンメニューは?あったあった。これか」
画面には「FC3S チューン内容:フロント修理、マフラー交換(HSK製) タービン交換
CPUチューン、WSR製サスペンション、フロントスポイラー ミニGTウイング」と表示されていた。
「よし取り掛かるかぁー、まずはフロントだな」
北原はFCのチューン作業を開始した。
一週間後、シュンはWORKSーSRへと向かった。
ピットに入ってくと黒色のFC3Sが見えた。FCはピカピカになっており、フロントスポイラー、ミニGTウイングが装着され速そうな感じになっていた。 「よっ、修理とチューンきっちりやっといたぜ!」北原がシュンに後ろから声をかけた。
「おっと、ビックリしたw めっちゃカッコエエね! チューンありがとな」
「ああ、ちゃんと金払えよ!」
「わかってるってw」
シュンははWORKSーSRの受付に行き会計を済ませ、FCに乗り込んだ。
「一週間ぶりだな!FCが恋しかったぜw」
キーを挿し、セルを回す。
「キュルルルブォォォーーン」
久々に聞くREの音は最高だった。
俺は窓を開け北原に「ありがとな!」と言ってWORKSーSRを離れた。