第一話 ストリートレース
スターターが前に立ち、カウントを始める 。
「Ready?]
「Set」
「GO!!」
(いっけえ!)
スタートラインに並べられた8台は一斉にスタートした!
「ギュイイイ」
あっという間にNSXはトップをとり、そのままストレートを走り抜ける。
シュンはFC3Sのアクセルを強く踏み込む。 ベイストレートを抜け第一コーナーが迫る!
黒いNSXは4速のままコーナーに突っ込む。
続いてFD3S,S15、Ek9、FC3S,SRT4、遅れてEG6、86がコーナーを抜けた。
一般車をうまくかわしながらFC3Sは前にいた白のEK9に追いつこうとする。
全車はヘアピンに差し掛かっていく。
コーナー手前でFCとEK9がならぶ!FCはアウト側、EK9はイン側につく シュンはレイトブレーキングをしかけ、相手より前に出ようとした!
(くっ…)
EK9も負けじとFCと同じタイミングでブレーキをしかけたが曲がれずにアンダーを出した!
(!?)
アウト側にいたFCはアンダーをだしたEK9にラインを塞がれてしまい、避けようにも避けられなかった。
(うわあああああ!!)
「ギャアアアアアアアアアっ ドン」
スキール音とともに衝撃が路面に伝わった。
-レース後- シュンはため息をつきながらチューンショップ「WORKS-SR」のレッカーを呼んだ。
結果レースはリタイヤし自分は無傷、FCはフレームは無事だがフロントバンパー破損、EK9はバンパーを擦った程度だった。
「もしもし?」
「もしもし、こちらはチューンショップ「WORKS-SR」の北原ですが」
「あ、俺俺」
「何だシュンんかよw」
チューンショップ「WORKS-SR」は東京X区ではまあまあ有名なショップで、さまざまな車種のチューニングを受け付けている店だ。
店長 の北原雅也とは幼馴染で年は俺のいっこ上だ。
「突然だけどベイエリアのレース会場にレッカー車もってきてくんない?」
「え?事故ったのか!?」心配そうな声が聞こえてくる
「大丈夫!ケガはしてないよ」
「わかった、すぐいくよ!」
シュンは電話を終え、フロントが潰れた黒塗りのFCをみた。
(バンパー交換かなー 何のエアロにしよっかなー)
5分もしないうちにレッカー車がFCの前に止まり、北原が降りてきた。
「速いなw」
「飛ばしてきたからねw」
「FCフロントまあまあつぶれてるなー」
「修理頼むぜ!」
「おう!んじゃピットに持ってっとくぜー」
「よろしく!」
北原はレッカー車のエンジンをかけ、WORKS-SRピットに向かって走ってった。
ACT.1 End