プロローグ(きっかけ)
『それ』はいろんな切っ掛けで起こる。
例えば、ちょっとしたミスだったり
例えば、その人の性格に問題があったり
例えば、その人が浮いているからだったり
例えば、たまたま標的にされるだけだったり
そして、受ける側がいればする側もいる。見ているだけの人もいる。
する側には目的があってする人とただ、取り巻きとして特に理由も無く、する人もいる。
『それ』をされるのは誰でも辛い。その人が辛いのには確かに目的があってする人にされるのも辛いが、その取り巻きの人達の行動、そして見ているだけの人の行動が一番辛い。
私だってそれぐらいわかっているつもりだった。だから私は『それ』をその人にしようと思った時には自分が『目的があってする人』としてやるつもりだった。
でも、いつの間にかやる人の中心は私では無く他の人になっていた。でも、ここまでならまだ良かったのに、なんとその人は
私に助けを求めてきた。
一瞬こいつは馬鹿なのかと思った。何でやっている側に助けを求めるんだって。でも、その人は私をまだ信じていた。その言葉を聞くうちにだんだん気持ち悪くなってきた。怖くなった。目眩がした。私はその場から逃げ出した。
次の日
その人はいなくなった
私のせいでその人はいなくなったのだ。もし、あの時、助けていれば、その人はいなくならずにすんだのかもしれない。でも、私は見ている側では無く、する側だったはずだった。特に考える必要がなかったはずなのに
凄く、後悔した
その日から、私は自分を見失った
どうも、秀丸です。
この作品は他のSEMI side storyシリーズと連動させています。この物語だけでも楽しめるようにはしますがもしこの作品が気に入ってもらえたらそちらの方も見ていただけると嬉しいです。
ではまた次回に