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最終章★目の前の君‐永遠‐

その場所でずっと待ってることに疲れた私は、近くの本屋で時間をつぶす事にした。

その本屋はとても広くて、たくさんの本や雑誌が取り扱ってあったので暇つぶしには最適な場所だった。

2冊の雑誌をあっという間に読みおわり、3冊目の雑誌を手に取った。

その雑誌の特集は《彼氏と行こう!おすすめデートスポット!!》だった。

(デートスポットか…デート!?優貴の事すっかり忘れてた!)

携帯電話を見てみると1件メールが入っていた。

『今着いたよ。反対方向の電車に乗っちゃって遅くなっちゃったんだ。地下鉄で来たから電波が入らなくて連絡できなかった…本当にごめん。』という優貴からのメールだった。

私は本屋をすぐに出て、待ち合わせ場所まで来た所で優貴に電話をかけた。

「もしもし。待ち合わせ場所まで来たけど優貴がどこにいるのか分からないんだ。」

「俺はアミらしき人を見つけたよ。キョロキョロしてる女の子が居る…。あの子はたぶんアミだと思う。」

「どこにいるの?私は全然分からないよ…。」

私がそう言ったのと同時に肩を叩かれた。

「アミ…だよね?」

(この声は絶対に優貴だ!)

振り返ると、そこには確かに優貴が居た。

けれど、私の想像していた優貴とは違っていた。

明るすぎない茶髪の髪、156センチの私が見上げてしまうくらいの高い身長、痩せすぎても太りすぎてもいないちょうどいい体型、今まで汚いものを見た事がないぐらいのとても澄んだ瞳、顔は落ち着いていて優しそうな顔立ちだった。

出会い系サイトを利用している男の人はカッコイイ人はいないという偏見を私はもっていたので、少し顔が整っている優貴を見てびっくりしてしまった。

「えっ本物!!」

「本物だよ。やっと会えたね!遅くなって本当にごめん。」

「来てくれただけで嬉しい!!だから謝らないで。」

「俺もアミに会えて嬉しいよ!めちゃくちゃ嬉しい。」

そう言って私の手を握ってくれた。

優貴の顔も、私のほっぺも真っ赤になってしまった。

「この意味分かる?」

「えっ?分からない…。」

「ははは。アミは鈍いなぁ!」

優貴は笑っていた。

私もつられて笑う。

ただ、それだけなのに幸せに感じた。

「どこ行きたい?」

「優貴は行きたい所あるの?」

「カラオケに行きたい!」

「じゃあカラオケに行こう!!」

私たちはカラオケのお店を発見したのでさっそく入った。

部屋に入ったら、交互に今の流行りの曲を歌って盛り上がった。

しかし次は彼の番なのに彼の曲が予約されていない。一向に予約する気配もないのだ。

(あれ!?どうしたんだろう?)

彼は私の目を見つめて言った。

「今日、絶対に言わなくちゃって心に決めてたことがあるんだ。」

「何?」

「俺も…メールしてる時からアミが好きだった。メールで話している時もアミが優しくて性格がいいのが伝わってきたから。それにアミは外見で判断しなかったし…俺は女の子と話すのが慣れていないから少し頼りにならないかもしれない。けどアミと一緒に居るとなんだってできる気がするんだ…付き合ってください。」

「うん。私も優貴が好きだよ。大好き!」

彼は私に近づいて優しく抱き締めてくれた。

「暖かいね。ずっとこのままで居たい…。」

「うん。夢みたい…。」

突然、彼はキレイな色のネックレスをポケットから取り出した。

それは彼のつけているネックレスと色違いだった。

「つけてあげるね。」

私の首に手を回してつけてくれた。

「これをつけていれば離れてたって心は1つだよ。」

「ありがとう!大切にするね。」

「喜んでくれてよかった…。アミ…。」

「ん?」

「キスしてもいいですか…?」

「…いいよ。」

「目、つぶって…。」

目をつぶった瞬間、やわらかくて暖かい優貴のが私の唇にふれた。

私の心臓は優貴に聞こえちゃいそうなぐらいにドキドキしていた。

ついに唇が離れた。

とても照れていて、何も言えない状態になってる優貴に私は言った。

「優貴、大好きだよ。私達は、なかなか会えないかもしれない。けど、大学生になっても、大人になっても、おばちゃんになっても優貴を好きでいる自信があるよ。ずっと傍に居てね。」

END

この小説が初めての作品となりました。今読みなおしてみると、文章がめちゃくちゃの所がたくさんあったので次の作品(日給2万円の恋《仮》)ではそのような事がないように改善していきたいです。こんな作品を読んでくれている方がいて、とても嬉しかったです。読んでくださった方、ありがとうございました。

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