婚約者と水鉄砲合戦をしますわ!
「殿下、冷たい水が気持ち良いですわね」
「そうだね、ミシュ」
私達は今海水浴を楽しんでいますわ。ルーセルとナディアはボート型の浮き輪でぷかぷか浮いていて、ソランジュとセラフィンは私達の近くを泳いでいます。そして私とシルヴェストル、オリアーヌとお従兄様はそれぞれ普通の浮き輪に乗ってゆらゆら波に乗っています。
「ルーセルも一緒に海に入らない?」
「ナディア様、水が冷たくて気持ちいいですよ」
「誘ってくれてありがとうございます、ミシュ様。でも、私達はこっちの方が楽だから大丈夫ですよ」
「この後ビーチバレーもやるつもりなのでしょう?体力は温存しておきます」
ビーチバレーはお従兄様が準備してきてくれましたの。ネットもボールもバッチリですわ!
「楽しみですね!お嬢様!」
「楽しみね、ソランジュ」
「負けませんよ、義姉上」
「ええ、期待してるわ」
みんな気合い充分みたいですわ。今日は疲れるまでたっぷり遊び尽くせそうですわ。
「でもその前に…」
ソランジュはそういうと、ルーセルに手で水鉄砲を掛けましたわ。あらあらまあまあ。よくやりましたわ!
「一勝負してみーんな水で濡れましょう!」
「…よし、乗った!」
ルーセルはそういうとシルヴェストルに水鉄砲を掛けてきましたわ。シルヴェストルが顔面で水鉄砲を受けてしまいましたわ!
「やったな!?」
今度はシルヴェストルがルーセルに向かって水鉄砲を掛けますが、ナディアが庇いました。その間に、第二王子殿下が私に水鉄砲を掛けます。私も頭からびしょびしょです。
そうですわね…。うん!
「お従兄様!」
「えっ?わっ!」
私はお従兄様に水鉄砲を掛けました。
「ふふ、不意打ち成功ですわ!」
「そうだね。じゃあ…えいっ」
お従兄様がソランジュに水鉄砲を掛けました。色々あって、こうして水鉄砲合戦は大混戦となりました。
その後バレーボールもしましたわ。みんなお互いに譲らない勝負となりましたわ。すごく白熱して楽しかったですわ。
「今日は遊び尽くしたし、そろそろ暗くなる前に帰ろうか」
「明日は確か山でバーベキューでしたわね」
「私、バーベキュー始めてです!楽しみですー!」
「今から使用人達に準備させてるからね。楽しみにしておいて」
明日はお従兄様が用意してくださっているバーベキューですわ!楽しみですわ!




