夏休みですわ!
なんやかんやと忙しくしているうちに、夏休みに入りましたわ。せっかくの夏休みですので、今日から数日の間、私とルーセル、シルヴェストルとセラフィン、ナディアとオリアーヌ、お従兄様とソランジュで私の領内の別荘でお泊り会をすることになりましたわ。
「殿下達、早く来ないかしら」
「楽しみですね、義姉上」
「ええ、とっても」
毎年皆でどこかに行ったり、一緒に遊んだりはしていても、お泊り会は実は初めてですわ。とっても楽しみですわ。どうやらルーセルも楽しみにしているらしいですわ。
「あら、殿下と第二王子殿下が一番乗りね」
「ご機嫌よう、ミシュ、ルーセル」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう、殿下。第二王子殿下も」
「ご機嫌よう、王太子殿下、第二王子殿下」
シルヴェストルは周りを見回しますわ。
「なんだ。僕達が一番乗り?」
「はい、そうですわ」
「あ、ナディアとオリアーヌの馬車だね」
ナディアとオリアーヌも来ましたわ
「皆様ご機嫌よう。お泊り会、楽しみですわね」
「皆様ご機嫌よう、お待たせしましたわ」
「ご機嫌よう。来てくれて嬉しいですわ」
「ご機嫌よう、みんなで楽しもうね」
そうこうしているとお従兄様の馬車も到着。そしてソランジュも教会の用意した馬車で来ましたわ。
「みんなご機嫌よう。今日から数日間よろしくね」
「皆様お待たせしました!」
「では、早速別荘に出発ですわ!」
ということで、お泊まり会に向けて別荘に向かいますわ!
「ここに来るのも久しぶりですね義姉上」
「そうですわね、ルーセル」
我が家の別荘にやってきましたわ。ここに来るのも去年の夏ぶりですわ。ここは避暑地なので今の時期でも多少は過ごしやすいですわ。着いたのは思ったよりも時間がかかってしまって、すっかりあたりは暗くなっていますわ。
「ほら、ミシュ。足元に気をつけて」
「ありがとうございます、殿下」
「ナディア、降りようか。僕の手に掴まって」
「ありがとうございます、ルーセル様」
みんなでワイワイと馬車から降りますわ。
「ソランジュ、気をつけろよ。慌てなくていいからゆっくり降りろ」
「は、はい、第二王子殿下」
「オリアーヌ、お手をどうぞ」
「はい、トゥーサン様」
馬車から降りて別荘を見たソランジュがはしゃぎだしますわ。
「わー!初めて来ましたけど、すごくかっこいい別荘ですねー!別荘にしておくのが勿体ないくらいです!さすがお嬢様の別荘です!明るい時間に見たらさらに立派なんだろうなー!」
「ふふ、お褒めにあずかり恐悦至極ですわ」
ソランジュの言葉におどけて見せますわ。ソランジュは楽しそうに笑います。
「ほら、喋ってないで中入ろう?夜風が涼しいから、薄着じゃ風邪をひく」
「はい、第二王子殿下」
「ミシュ、大丈夫?寒くない?」
「大丈夫ですわ。ありがとうございます、殿下」
「じゃあお邪魔します!」
みんなで別荘に入りますわ。使用人達が荷物を各部屋に運んでくれながら、部屋の案内をしてくれますわ。
「わー、お部屋まで豪華ですね!さすがお嬢様の別荘!」
「この別荘、結構過ごしやすいよ。期待していて」
「ルーセルもここが相当お気に入りですわね」
「義姉上だって」
「皆様、お食事の準備が出来ております」
そこで使用人に声をかけられる。
「じゃあ食べに行きましょう!」
楽しみだなぁと言いながら使用人について行くソランジュ。私達も後に続きますわ。
食堂について食卓につきますわ。使用人達が食事を運んでくれますわ。どれも見た目も味も一級品ですのよ。
「うーん。…美味しいです!」
ソランジュもここでの食事を気に入ってくれたようですわ。嬉しいですわね。
「ここのコックはいい仕事をするね」
「ええ、従兄上。とても美味しいですね」
「ふふ、とっても美味しくて最高ですね」
「これから数日間、毎日これが食べられるなんて幸せですね!」
みんなも満足してくれてよかったですわ!
その後色々なお話をしながら楽しく食事をとると、皆お風呂に入り早めに就寝しましたわ。明日から遊びまくるためにですわ。明日からが楽しみですわね!




