超級ポーション用の薬草を惜しげもなく使った薬湯
「ということで、王妃殿下からの褒美を惜しげもなく使った薬湯を期間限定で作ろうと思います!場所はこの間難民達のために開拓した村の外れを借りようと思います!王太子殿下、ご協力よろしくお願い致します!」
「うん、よろしくね」
ということで、お父様に許可を得て領内に期間限定で薬湯の温泉を作ることになりましたわ。王太子殿下も巻き込みましたわ。
「難民達にはもう連絡はしてあるの?」
「お父様が許可を得てくれましたわ」
「それならいいね。さあ、行こうか」
ということで、王太子殿下と現場に向かいましたわ。
「今から工事を始めますわ。うるさかったらごめんなさいね」
一応私からも難民達に声をかける。すでに事情を知っていた難民達は喜んで受け入れてくれましたわ。
「じゃあ、まずはこのスペース分の木を伐採しようか」
「はい」
私は風魔法で木を切り倒しますわ。
「次に、温泉になるこの部分とこの部分だけ穴を開けて」
「はい」
王太子殿下の指示で土魔法を使いますわ。
「伐採した木を使って、温泉になる部分に木の浴槽を二つ作ろう」
「はい」
闇魔法で木の浴槽を作り上げて、掘った地面にはめ込みますわ。
「あとは伐採した木を使って、男女それぞれの脱衣所を作って屋根や壁を作って浴槽に綺麗な薬湯が掛け流しで入る仕組みも作って…」
仕上げは王太子殿下がやってくれましたわ。
「よし、これで期間限定の薬湯温泉の完成だね」
「ふふ、ありがとうございます。王太子殿下のおかげですわ」
「せっかくですし、難民の皆様を誘ってみんなで入ってみようか」
「殿下、良い考えだと思いますわ!」
ということで、難民達にも声をかけてみんなで薬湯温泉に入ってみる。
「…ふぁああああ」
「良いお湯ぅうううう…」
誰からともなく声が漏れる。良い意味でため息が溢れていた。
「はあ…最高ですわ…」
私、今日もとっても良いことをしたと思いますわ!将来の王太子妃として日々進化していると思いますわ!
後日私の勧めで薬湯に入りに来たお父様やお母様も、すっかり蕩け切ったらしいですわ。




