開拓しますわ!
「…さて、瘴気も晴れたし今度は開拓だね。ミシュ、居住区と畑の確保でいいの?」
「はい!まずは難民としてやってくるみんなを助けられるだけの設備でいいと思います」
「…なら…とりあえず耕作に向く地質か調査して…それに向く場所を開墾、だね」
「その近くに居住区も!」
「そうだね」
ということで森に入る私とシルヴェストル。一応、危険な動物に気をつけて入る。が、見つかるのは可愛らしいうさぎやたぬき、きつねやりすばかりだった。
「蛇や猪、熊も怖いから油断はしないでね、ミシュ」
「ええ。殿下も気をつけてくださいね」
触りにはいかないが、遠目で眺めて愛でる私。そんな私をシルヴェストルは優しい目で見てきますわ。なんだか胸がムズムズしますわ!
「…さて、地質調査だ。そうだな…光魔法による鑑定の魔法、やってみるよ」
シルヴェストルが地質調査をしますわ。
「…じゃがいもとかの耕作に向くようだね」
「じゃがいも!難民達の出自を考えてもすごくいいですわね!あちらの主食はじゃがいもですもの」
「ミシュ。この辺りの木を切って耕して、ある程度広大な畑を作ろうか」
「はい、殿下」
私の風魔法で木を切り倒す。その後シルヴェストルの土魔法で土を耕してふかふかの畑を作り上げた。
「よし、ミシュ、ご苦労さま。これだけ耕せば難民達も全員農地を持てるだろうね」
「よかったですわ」
「次は居住区だね。…水道とかトイレとかお風呂とか、どうしようか」
「あ」
私はそこまで考えておらず、頭を抱えましたわ。
「どうしましょう…」
「トイレとお風呂は各家庭に一つ作ってあげたいね。本当はその為の水道が欲しいけど…さすがに急には無理だし井戸を居住区の中心に作ろうか」
「はい、殿下」
というわけで居住区となる場所を、私が魔法で木を切り倒して拓く。シルヴェストルが居住区としての地質調査をして、問題がないと確認した。次に井戸を居住区の中心に魔法を駆使して作る。井戸は作るのに知識も必要になるのでシルヴェストルに任せましたわ。
家は土魔法で私が作りますわ。人が住むのにはまったく問題のない見た目と安全性だと自負していますわ。
「よし!完成!これ以上時間をかけるとミシュの家族や使用人たちに心配をかけるから、もう帰ろうか」
帰りはバタバタしたけれど、上手く瘴気を晴らして開拓も上手くいきましたわ。あとは難民達の到着を待つばかりですわ。




