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【電子書籍化】悪役令嬢に転生したのでノリノリでなりきりしてみたところ、何故か溺愛されている気がしますわ!?【発売中】  作者: 下菊みこと


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お見合い

私トゥーサンは、可愛い従妹のミシュに振られた。想いを伝えれば綺麗さっぱり忘れられるかなって思ったけれど、寮の自分の部屋に戻ると涙が溢れて止まらない。忘れるなんてこと、まだ出来そうになかった。


ようやく涙が止まった頃、私は両親に手紙を出した。お見合いをお受けするという手紙。その後、お見合い相手の釣書を見て驚いた。ミシュのお友達の子爵令嬢…オリアーヌ嬢だった。


多分、ミシュとの縁で繋がったんだろう。


そしてお見合いの席。オリアーヌ嬢はすごく緊張した面持ちだったが、私を見るとホッとしたような表情を浮かべた。…なんか、見た目もそうだけど中身も可愛い子だな。


「では、後は若い二人に任せましょう」


一通り話も済んで二人きりにされる。オリアーヌ嬢はふー、と息を吐いた。


「あー、緊張しました!」


「あはは。オリアーヌ嬢、大丈夫かい?」


「全然大丈夫じゃないですよー!トゥーサン様は良く平気ですね!?」


「まあ、貴族社会で生きてきておいて今更緊張もなにもないよね」


「私は緊張するんですぅ…」


情け無い顔になるオリアーヌ嬢。そんな表情も可愛らしい。


「オリアーヌ嬢も、僕の婚約者になるならこれから嫌でも慣れるよ」


「慣れるまでが怖いです…」


「うん。社交界は魑魅魍魎が跋扈しているから、僕も守るけどしっかり自衛してね」


「不安しかないです!」


「だよねー。あははは」


このところ気分が沈んでいたのに、オリアーヌ嬢と話していたら嘘みたいに気持ちが軽くなっていく。オリアーヌ嬢がお見合い相手でよかったかもしれない。


ともかく、婚約者となる以上オリアーヌ嬢のことは僕がしっかりと守って支えなくては。オリアーヌ嬢が傷付くことがないように、頑張らないと…!

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