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【電子書籍化】悪役令嬢に転生したのでノリノリでなりきりしてみたところ、何故か溺愛されている気がしますわ!?【発売中】  作者: 下菊みこと


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取り巻きAとBもお祝いに来てくれましたわ!

来場者がやっと落ち着いてきた頃に、今度は取り巻きA…もとい、ナディアも私のお誕生日パーティーに来ましたわ。


「おはようございます、お誕生日おめでとうございます!ミシュ様!」


「あら、ナディア様。今年もお祝いに来てくださったのね。ありがとうございます」


「ミシュ様のお誕生日ですもの、当然です!あの、これお誕生日プレゼントです!どうしても直接渡したくて…」


「ふふ、ありがとうございます。開けてみますわね」


ナディアからのプレゼントを開ければ、それはそれは可愛らしい羊毛フェルトで作られた猫型の妖精シュパリュのぬいぐるみ。


「まあ!可愛らしいですわ!」


「えへへ。実は手作りなんです。妖精達の悪戯から身を守ってくれるって聞いて」


「まあ、シュパリュのぬいぐるみにはそんな効果がありますのね?初耳ですけれど、とても素晴らしい贈り物をありがとうございます」


「ミシュ様に喜んでいただけてよかったです!」


「本当にありがとう。せっかくのパーティーですし、楽しんでいってくださいませ」


私の言葉にナディアは頷く。


「はい、ミシュ様!」


「ふふ、ではまた後ほど」


「はい!」


その後今度は取り巻きB…もといオリアーヌもお誕生日パーティーに来ましたわ。


「おはようございます、ミシュ様!」


「おはようございます、オリアーヌ様」


「お誕生日おめでとうございます、これお誕生日プレゼントです!」


「まあ…!ありがとうございます。今年もお祝いしていただけて嬉しいわ。開けてみますわね」


オリアーヌからのプレゼントは美顔器。


「ミシュ様はお美しいですから、これは必要ないかもしれないのですが…やはりミシュ様のお美しさにさらに磨きがかかればそれは国家の利益にもなるかと思いまして!」


「うふふ、さすがオリアーヌ様ですわ。これちょうど買おうかと思っていた最新版ですわね。ありがたく頂戴致しますわ!」


「よ、よかった!」


今年から貴族学園での寮生活が始まるからか、お守り系のグッズのプレゼントが多い中でこれは実用的で実に助かりますわ。しかもすごく欲しかった奴ですわ!オリアーヌグッジョブですわ!


「喜んでいただけて嬉しいです、ミシュ様。改めてお誕生日おめでとうございます」


「うふふ。お陰で今年もよい誕生日になりましたわ。本当にありがとうございます、オリアーヌ様。お誕生日パーティー、せっかくですから楽しんでいってくださいませ」


「はい、ミシュ様!」


ああ、今年もたくさんの方からお祝いされていい一日になりましたわ!けれど、お従兄様に会いたいですわ。はやくお従兄様も来ないかしら。お従兄様なら私の誕生日パーティーには必ず来てくださると思うのですけれど。


「ミシュ」


「なんですの?殿下」


オリアーヌ様とのやりとりを横で見守っていたシルヴェストルが話しかけてきましたわ。


「ミシュも美顔器とか使うんだ?」


「もちろんですわ。殿下の隣に立っても恥ずかしくないように、常に美しくあれるよう心掛けているんですの」


私がそう言うと、びっくりした表情の後になぜか笑顔になるシルヴェストル。


「はは、そっか。僕の隣に立つためか」


「ええ、大好きな愛する殿下のためですわ」


私がそう言えば、また顔を真っ赤にして怒るシルヴェストル。ご機嫌になったり怒ったり、忙しいですわね?


「…最新版とか言ってたけど、従来のものとは違うの?」


露骨に話を変えましたわ。まあ、でもせっかくですから乗って差し上げますわ。


「ええ、そうですの。持ち主の魔力を注げば、振動してお顔のマッサージができるのがこの美顔器なのですわ」


「うん」


「で、今回はさらに化粧水をつけた後、化粧水を浸透しやすくするためのマッサージの機能が付きましたの!これは画期的ですわ」


「へえ、そうなんだ?」


意外と興味ありそうなシルヴェストル。


「化粧水が浸透すれば、それだけお肌が艶々プルプルになりますのよ」


「艶々プルプル…」


「さらに、使う化粧水によってはニキビ予防にもなりますわ!」


「あ、結構大事な奴だね」


「そうなんですの!!!」


前世でも思春期、つまり今頃にニキビには非常に悩まされた。幸い初期に、有名なニキビ撲滅系化粧水をつけたからすぐに良くなってはいたけれど。


今世ではリゼットのケアがあるから、ニキビやらなにやらには今のところ被害にあってないけれど油断はできない。なのでニキビ予防に良い化粧水を高値で買っている。そこにこの美顔器を使えばもう完璧!なはず。リゼットにやってもらうのが楽しみですわ!


「ふーん…王族の顔にニキビが出来るのも格好つかないし、僕も買ってやってみようかな…」


「すごくいいと思いますわ!殿下は元々お綺麗ですから、さらにお美しくなりますわ!」


「うん、前向きに検討しておくよ」


シルヴェストルは乙女ゲーム〝瑠璃色の花束を君に〟のメイン攻略キャラクターですもの。ニキビがあっては格好がつかないですし良い考えだと思いますわ。


「第二王子殿下にもオススメしてあげてくださいまし」


「わかったよ」


同じく攻略キャラクターであるセラフィンも、ニキビ予防は大事だろう。ソランジュもこの数年で美しく成長しましたし、ああ、貴族学園での生活が今から楽しみですわ!悪役令嬢としての私の活躍、きっと素晴らしい毎日になりますわ!

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