お従兄様は相変わらずナルシストですわ。でもその分、顔がよく似た私を可愛がってくださるの!
「可愛いミシュ!久しぶりだね!」
「お従兄様!お久しぶりです!」
お従兄様に勢いよく抱きつく。お従兄様はいつも、そんな私を抱きとめてくださいますの。
「ふふ、ミシュは本当に可愛いなぁ」
優しく頭を撫でてくださるお従兄様。気持ちいいですわ。
「サン、久しぶりだな」
「伯父上、伯母上、お久しぶりです。お元気そうで何よりです」
「ふふ、サンは本当にいい子ね。こんな小さい頃から見ていたけれど、やっぱり変わらないわ」
「はは、伯母上こそ変わらずお美しいですよ」
「まあ、上手なんだから」
和やかな雰囲気に流されそうだったけれど、ルーセルを紹介しなければと思い直す。
「お従兄様、私の義弟を紹介させてくださいませ」
「ん?ああ、そういえば養子を迎えたと聞いたね」
「はい。義弟のルーセルですわ」
「ルーセル・ロジェ・プロスペールです。よろしくお願いします」
「これはどうもご丁寧に。トゥーサン・ユルバン・ヴァレリアンだよ。これからよろしく頼むよ」
お従兄様はルーセルに手を差し伸べる。ルーセルもその手を取って握手する。やっぱりイケメン二人が並ぶと目の保養になりますわね!
「ふふ。元々親戚だとは聞いたけど、君にもプロスペールの血が流れているね。銀髪に赤い瞳が良く映える。顔立ちも良い」
「そ、そうでしょうか」
「ああ、とても素敵だよ。仲良くしてくれるかな?」
「はい」
「ふふ、真面目な子だな。敬語なんていらないよ。お従兄様と呼んでくれたらとても嬉しいな」
さすがお従兄様、気に入った相手にはぐいぐい行きますわね。
「では、従兄上と」
「はは、ありがとう。さあ、ミシュ、ルーセル。一緒にデザートでも食べよう。お土産に美味しそうなケーキを買ってきたんだ。伯父上と伯母上もよろしければ」
「ありがとう、サン。でも、従兄弟同士水入らずの時間を過ごしてほしいから私達はあとで頂くわ」
「みんなでゆっくり楽しんでおいで」
「では、そのように。ミシュ、ルーセル。せっかくだから庭の東屋でゆっくり食べるとしようか。リゼット、お茶の用意を」
リゼットは東屋でお茶の準備。私とお従兄様とルーセルは、東屋でゆっくりケーキの入った箱を開封。中には美味しそうな、丸くて大きなチーズケーキ。
「リゼット、切り分けてくれるかな」
「はい」
お茶とケーキを楽しみながら、お従兄様とお互いに最近あった事をたくさん話した。お従兄様は話し上手で聞き上手だから、お話していてとても楽しい。そんなお従兄様が相手だからか、ルーセルも次第に慣れてきて最後には完全に打ち解けていた。




