取り巻きBのダイエット大作戦ですわ!
私は早速あの後、お小遣いを使ってオリアーヌにテニスと水泳、バトミントンを習わせましたわ。もちろんオリアーヌの両親から許可を得てですわ。痩せるのならやはり運動が一番。そして、貴族にとって嗜む程度のスポーツは社交のためにも良いとされていますわ。反対はされませんでしたわ。
ちなみに偽装工作というか、ダイエットのためとばれるとオリアーヌも気恥ずかしいだろうと思い私も一緒に習って二人でやってますの。バレーボールとはまた違うスポーツも、これはこれで楽しいですわね!数ヶ月程続けていますけれど、最初はキツそうだったオリアーヌも今では楽しまれていますわ!
この世界では、貴族のスポーツはあくまでも嗜みであり〝プロ〟にはならないのが一般的なのが惜しまれますわ。
「オリアーヌ様、段々と痩せてきましたわね!やっぱりオリアーヌ様は私の見込んだ通り、お美しい方ですわ!」
「そ、そうでしょうか…でも、ミシュ様のお美しさには敵いません」
「でも、実際生まれ変わったようですわよ」
「え、えへへ…たしかに自分でも、痩せただけなのに格段に綺麗になったと思います」
「でしょう?やはりオリアーヌ様は磨けば光る原石でしたわ!今はさながらアメジスト!神秘的な美しさを秘めたお姿ですわ!」
私がそう言ってオリアーヌの手を取ると、オリアーヌは嬉しそうに微笑む。
「私がアメジストなら、ミシュ様はホワイトダイヤモンドですね」
「まあ、嬉しい!」
こうしてオリアーヌのダイエット大作戦は無事に成功した。とはいえ、人間は気を抜けば元の体型に戻ってしまうもの。自然に体型を維持するためにも、二人でスポーツを続けることにした。