表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/20

6 謎の巨乳美女さんの正体(笑)とスタンピードの準備。

読んでください。

 次の日、朝、午前中だから朝で良いよね。


 僕はどんよりとした朝を迎えていた。

 いや天気は良いんだよ。天気は。気持ち的にどんより。

 

 腹減ったと「きゅう・きゅう」鳴いている幼龍に叩き起こされた僕は。幼龍を抱え食堂に向かった。


 幼龍を抱えていると癒されるなと思いながら、食堂に着くと昨日以上にハイな二人が居た。


 ツヤツヤが三倍増しに成っているシルバーさんと。ちょっとやつれているがドヤ顔三割増しのクロさんが飯をかっ食らっていた。

 「なかなか遅いお目ざめだね。昨日はお楽しみだったのかい。」

 お楽しみはそっちの方だろうがよ。ちくしょう。

 こっちは何にもねーよ。ぐっすん・・・。ほっといてくれ!


 気を取り直して、公爵様に話し掛ける。

 「おはようございます。何か進展は有りましたか?」

 寝ていないのかやつれた顔して部下の報告を聞いていた公爵、話が途切れたのを確認して話し掛ける。


 幼龍はちゃんと子供用椅子に座ってテーブルに付き、メイドさんからご飯を貰っていた。素早い。ナイフとフォークとスプーンを、たどたどしいながらも器用に使って食べていて微笑ましいです。幼龍はメイドさんたちにも大好評です。


 そんな様子に癒されながら公爵の話を聞く。

 この部屋に居るのは公爵夫婦と昨日の謎巨乳美女さんとドラゴン達である。

 謎巨乳美女さんの横に執事長だと紹介された、何とかさんが立っている。名前は忘れた。彼女も執事長の話を聞いていた。


 どうやら、公爵と謎さんは別々の情報網を持つているらしい。

 すり合わせをしながら、報告された状況は大変芳しくない様子。

 

 確実にスタンピードは起きている。

 村人達の避難は難航しているが進められている。

 辺境伯領に向かう群れとこちらに向かう二つに別れて居る為普通より速度が遅い。なんとか対処出来ているのはその為だ。

 ただし、芳しくない事に飛行系の魔物が直接この都市に向かって来て居るとの報告が有った。


 「それって変ですよね。」僕が言うと。

 「ああ、変だね。おかしいよ。」公爵も答える。

 クロさんが「それは確実に、今でも竜集邪香が焚かれて居るか。それとも、それとは違う何かで魔物を呼び寄せて居るか、しているのだろうな。」

 「やっぱりそうですか。と言う事はこの都市に敵の手の者が居るって事ですよね。」まあ敵って誰って感じだけどね。

 「直ぐに手配を。」公爵と謎巨乳美女さんは命令する。

 動く部下と執事長。

 

 「え~と、そちらの女性はどちら様でしょうか?」

 話が一段落したので、昨日から聞きたかったことを聞く。

 「僕はシン・カガヤと言う者です。自己紹介して無かったので名乗りますが。よろしくお願いいたします。」

 「まあぁ、悲しいですわ。忘れしまったんですの。昨日はあんな濃密な夜を一緒に過ごしたのに。」彼女は泣き真似をして言う。

 

 だあ~~。確かにある意味濃密な夜だったよ。意味違うけどね。良いのか淑女がそんな事言っても不評被害が有りそうだけど。て、言うかあなた昨日より若く成って無いですか?昨日は確か30過ぎぐらいに見えたのに、今は20代中頃にしか見えないんですけど⁉どういう事?・・・。どんだけストレス発散したんだよ‼・・・ゴクリ。ちょっと妄想しました。ごめんなさい。


 「まあ、冗談はこれくらいにして、一応昨日も自己紹介はしているのですが、改めて。前公爵にして、現在この国レイロック王国の宰相をしているカレン・ド・ゼルングル・グと申します。以後お見知り置き下さい。御使い様。」


 「ご丁寧にありがとうございます。僕の事はシンとお呼びください。よろしくお願い致します。」

 「はい、よろしくねシン。今夜も行っても良いかしら?」


 「えっ・・・⁉」なんですと・・・。今夜もあんな拷問が。


 「お母さま何か不穏な発言が聞こえたのですが、今は非常事態です。慎み下さい。」公爵が諭す。

 「何言ってるんですか、これは王家や公爵家に取ってとても大事な事なんですよ。あなた方夫婦もぜひ彼の部屋に行くべきよ。」

 「ええっ、な・な・何言ってるんですか。」止めて~。

 僕のHP0です。


 「王家や公爵家に取って大事な事・・・。それは行かなければいけませんわ。あなた是非行きましょう。」

 キラキラした目でのたまう公爵の奥様。狼狽える公爵。

 「お・お・お前まで何言ってるんだ。正気に戻るんだ。今は本当にそれどころの騒ぎでは無いのだ。」

 必死に抵抗している公爵さま。頑張って~。僕の平穏な日々の為に。・・・・・・。まあ、女の人二人の攻撃に勝てるとは思えないけどね。ふっ。

 「我々夫婦も勉強しに今夜も行くからよろしくな。」追い打ちをかける、シルバーさん。公爵さん。とどめを刺された形ですね。

 はっはっはっ・・・・・・。僕の止めも刺されたよ。くっ。

 

 まあ、本当にそれどころじゃ無くなるんだけどね。


 そう、先ずは飛翔魔物。どうやら飛竜が最初に来て。

 二番目が雑魚魔物の大群が来て。最後。

 何が来るか分からないが強力な魔物が来る。


 これだけは確定している。


 後、クロさんとシルバーさんはドラゴンの姿では戦う訳にはいかないらしい。何でもモンスター条約が如何とか言っていたそんな条約有るんだね。古き盟約が如何とか言っていた。

 どうやら昔ドラゴン達暴れ過ぎて神の怒りを買った事が有るらしい。地上が半壊したとかしなかったとか。

 まあ、そんな訳で手伝うとしても人型で戦う事に為るとか。


 それでも、居るだけで心強いよね。


 で、僕とはドラゴンの姿で戦ってたよね。良いのか?


 聞いたら、あれは神の試練だから良いのだそうだ。

 本当はドラゴンにコテンパンに負けて命の危険を感じた後、1ヶ月位ドラゴンの所で修行させるはずだったのに彼らに勝ってっしまい必要が無くなった様だ。

 どちらにせよ、来るのが1ヶ月遅れだったので、そんな時間は無かったんだけどね。


 ちなみに、普段は神の試練なんてやらないそうだ。


 えっ?どういう事。聞いたら最近呼び寄せた御使い様の質が悪過ぎて、役立たずばかりなので今回特別に設けたとの事だ。


 なんか、勇者枠で呼んだ奴がダメダメで、王城で食っちゃ寝で過ごすブクブクに太った男で、全然ダンジョンにも潜らず修行してない。お陰で勇者パーティーがちゃんと機能していないそうだ。


 本当なら今ここには、勇者パーティーが僕の代わり居るはずだった。

 

 なんてこったい。そいつの所為で僕はこんな目に有ってるんじゃん⁉ ちきしょう。まあ、半分は自業自得だけどね。

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 先ずは飛竜を迎え打つ手を用意する。

 その為に、僕らは都市のそばまで広がっている魔の森の端に来ている。

 メンバーはクロさんとシルバーさん、幼龍だ。

 片端から木を切って行く。枝を切落し丸太にして僕のアイテムボックスにどんどん入れていく。

 幼龍にはその辺で遊んでいて貰うつもりだったが、思いのほか役に立ってくれていた。シャキンと伸ばした爪ですっすっと木を切り倒して行く。

 確か魔の森の木って通常よりかなり固いはずで、切るのが大変だと聞いていたのだけど、見る間に広場が広がって行った。


 ドラゴン達が木を切って僕の目の前に運んでくれるので、それの枝落としをしてアイテムボックスに入れるだけの簡単なお仕事です。

 枝落としに使っているのは聖剣カナコンペと言う剣です。

 カナコンペ?聞いた事が無い剣なので大した物でも無いだろうと枝落としに使ってます。でも切れ味最高。スーって感じで切れる。あれ?良いものなのかな?まあ、良いか。


 やり過ぎたって感じになるまで広場を広げた。

 

 本当にやり過ぎた。何キロ有るのこれ?

 自分の仕事に没頭していて、止めるの忘れてたんだよ~。

 気が付いたらこんな風景が広がってた。ごめんなさい。


 でも1時間ぐらいしか過かって無いんだよ。

 半端無いなドラゴン達。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 次は都市南側に来ました。


 ドラゴン達の凄さが分かったので、徹底的にやろうと決めました。


 王都に続く道を5キロほど離れた所に城塞都市をもう一個作くる事にしました。


 作るのはクロさんですが。

 やけにノリノリで100万人ぐらい住めるのが良いよね。

 と言うとおもむろに手を地面に付き魔力を込めた。


 小高い丘が有った所が平らになり、その土を使って城塞に当たる壁が見て居る内に、にょきにょき生えて来て。それがぐるっと一周する。


 見渡す限り壁だねぇ。これ。

 入り口も無ければ出口も無い只の壁。


 何しちゃってんのこれ?入れないじゃん!

 と心の中で考えてました。何にもしていないのに文句だけ言う奴って居るよね。僕です。すみません。

 

 「うちの人細かい作業とか向いて無いのよ。」

 と言って壁に手を当てて魔力を流す、シルバーさん。すると東西南北に門が出来る。すげえーな。ドラゴン夫婦息ピッタリだね。ホローも一流だし。


 その間にもクロさん城壁周りに堀を作ってる。

 そこにはね橋を作るシルバーさん。


 どんどん勝手に出来ていく。

 あれ?僕要らなくね?


 と言う事で。やりたい事も有るので戻つて良いか聞く。

 と、なんだやりたい事って、て聞かれたので。

 クロスボウとバリスタの改良。

 クロスボウって何だ?と聞かれたので。バリスタの小さいので、人が持って使える武器。飛んでいる魔物に使い易い。

 それは良い。直ぐに量産しろとむちゃぶり。

 はいはい。と、から返事をしておく。

 人が住める都市を作って下さいね。と、念を押しておく。

 ちょっと不安だけど・・・・・・。


 そこを離れた。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 バリスタの改良とクロスボウの製作は難航している。

 公爵に設計図を渡し手配してもらったが難しい様だ。

 付け焼刃で直ぐに出来る訳ないよね。


 最終的には神様カードで大量に買う事も視野に入れて置こうと思ってる。ジェラルミンの盾とかもね。命大事!


 ポーションも大量に買ってアイテムボックスに入ってる。

 公爵にもかなりの量渡している。


 後、出来る事は何だろう。思いつかない。

 なんか有るはずなんだけどねぇ。


 仕方がないので、魔法の練習をして時間を過ごした。

 魔の森に向かって特大魔法を連発する。

 魔力量は多いが魔法のレベルが低く過ぎて豆鉄砲ぐらいの威力しか無い。多重詠唱を使って威力を挙げて見るが。

 これはあかんね。


 不安な時間だけが過ぎて行く。

読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ