シーン1 - 凶器は四角くて焼くとアミアミになってふっくら甘いお菓子を作る電子機器
どうなるか予想が付かないです。
二人の男女が争っている声が聞こえる。
「鮭三郎さんやめてー!四角くて焼くとアミアミになってふっくら甘いお菓子を作る電子機器で何をするの!」
「決まってるじゃねぇか!こうするんだよ!」
「キャー!」
壁が薄い海苔パレスで断末魔の叫びがこだまする。
「大変よ。銀!お隣から断末魔の叫びがこだまするわ!」
「大変だ!斜里!俺お隣さんの様子を見てくるよ!」
ドアがバンッと開いた音とともに、鮭三郎が逃げ出す音が聞こえた。
「あれは鮭三郎さん!おじゃまします!えっ!ぎゃーーーー!う、梅さんがし、死んでる!」
梅の死体と四角くて焼くとアミアミになってふっくら甘いお菓子を作る電子機器と甘い香りが残されていたのであった。
「け、警察。警察を呼ばなきゃ!」
30分後警察が海苔パレスに到着し、野次馬たちが集まっている。
自転車のチリーン、チリーンという音とともに真夏にも関わらずロングコートを着た難しいオトコが野次馬たちをかき分けて現れた。
「今日の現場はここか。腕が鳴るぜ。」
男は自転車に盗難防止のチェーンをかけると現場にふらりふらりとゆっくり歩を進めるのだった。