全てを滑る神
俺は受験生。
今年の一月に受験することになっている。
ま、俺くらいになれば受験くらい余裕だろう
手にした模試の結果を見てそう思う。
判定はE。
余裕がありすぎて寝ちまってた訳だ。
寝る子は育つ、誰かがそう言ったらしい。
ふわぁと欠伸をひとつして、毎朝通る学校への道を通る。
何か突飛なことでも起きないかな、そう思った時。
空に、一筋の光が通った。
光を感じると同時に、目の前にある校舎が轟音と共に崩れ去る。
砂埃が風と共に吹き付け、咄嗟に目を閉じる。
オイオイ、なんだこれ...ほんとに何か起きちまったのか?
10秒程度してから目を開けると、もともと校舎があった場所に、誰かが立っていた。
立っていた...というか、立つように‘浮いていた’。
そいつの奥の太陽から指す日光が、後光のように輝く。
それを俺は、息を飲んでただ呆然と見つめることしか出来なかった。
まず感じたのは恐怖。
しかし、数秒後湧いてきたのは好奇心。
なんだこれ、ほんとにファンタジーみたいだ。
俺もアイツみたいに浮いたりして戦えんのか!?
そう思った刹那、目前に人の形をしている、しかし人とは言い難い‘何か’が現れた。
一瞬の出来事、しかしそれは永遠かに思えるほど美しい所作で寸分の違いもなく行われた。
校舎で浮いていた人が、‘何か’に向かって恐らく攻撃と思われるものをしたのだ。
その‘何か’がこちら側に吹き飛ぶ。
ヤバいヤバい!こっち来るって!
逃げようとしたが足は上手く動かない。
そんな俺に‘何か’は吹っ飛んできて.....
俺の息子が、‘ナニか’に、入った。
滑るように入っていき、ナカのヒダが絡みつく。
うっ...これ...気持ちよすぎる...!
幸か不幸か、俺と‘合体’したのだ。
頭と下半身が蕩け、快楽に溺れる。
湿った肉と肉がぶつかり合う音がこだまする。
パンッ.....パンッ.....
俺は無我中で腰を振り続けた。