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転生者選定NO.  作者: 鈴明明書房
40/49

見る目ないねええ。1.5

表にでないはずの黒歴史設定

Q『リボンの闘士』 前年売り上げ上位フィギュアは?

「おつかれ~。」


 ウリアルにねぎらいの言葉をかける舞奈。


「・・・・・・・」


「ありゃ、疲れてる?それとも怒ってる?」


「これは、ガブリアルとかミカアルを担当にするもんじゃないの~。」


 不満そうな顔をするウリアル。あの2人のほうが丁寧な口調なのは自分でも理解しているウリアル。ただ、理解しているが自分の口調を改善する気はない。


「そうとも思えるけど。ガブリアルは終始冷酷。ミカアルは要所要所で嫌味。ラファアルは馬鹿にするでしょ。」


「それはそうだねえ。」


 対象者と目を合わすことなく淡々と説明するガブリアル。説明のたびに見下す表情のミカアル。ラファアルは指さして高笑い。2人の間で容易に想像できていた。


「ウリアルの倍以上の人数が、すぐさまブちぎれて反省どころでない。時間は半分。人数は倍、いや3倍以上と見た。我慢できる人はこの対象者の中にほとんどいない。」


 それも2人の間で想像できる。次々と叫び消えていく対象者、思考を停止して勢いで次々と選択する百次。天使?の姿をした悪魔の笑み。


「だねえ~。ひひ。」


「ふふ。」


 2人は笑いあう。それはそれで笑うことができる2人である。



「でも、百次君は見る目ないねえ。」


「あるほうではないと分かっていたけど、本当ないねえ。」


「渡る世間はバカばかりってことを知らない。いや世の中はそういう奴が動かしていることを知らないんだねえ。そんなことを気にもしていなかったんだろうね。まあ、一加ちゃんに夢中だったみたいだし。」


「舞奈と百次のいた世界は愚かな人がほとんどなんだねえ。」


「どんな世界でもそんなもんだよ。まあ、私の世界は多かったと思うけどね。」


 生前の出来事が脳内でよみがえり、パソコン画像の対象者を睨む舞奈。


「それでこの条件を思いついたのかーい?」


「まあね。クソカスどもが私のような弱者を苦しめて殺す。そいつらは自分は反省しないのに回りの奴には反省しろと言う。そして、そのままのうのうと生きて、後悔も反省もしないで死んでいく。」


 憎悪。憤怒。舞奈の目はそれに覆われているのがウリアルにはわかった。


「それが許せない~?」


「正義感なんてないけど、死んで終わりなんて気に入らない。ただそれだけ。」


 ニヤリと口角をあげる舞奈。


「だからチャンスがあると思わせて、浮かれさせる。そこへ正論で痛めつけて、切り伏せて絶望ともう一度死を与えるってわけ。ひひ。」


「そうゆうこと。」


 この条件は私怨から始まったものであることを舞奈は否定しない。天使たち側も転生のチャンスはあるから、条件として認められている。そうチャンスはある。


 反省をすれば。心からの反省を。


 200人以上にそのチャンスをつかむ機会があったが、掴めたのは1人だけ。


 舞奈はそんな奴がほとんどいないってことは想定していた。可能性があるとしたら、情報を集めれない未熟な者。自分みたいな若い奴。だから、時間はかかるだろうけど、見つからないこともないことも想定していた。


 そして、その予想通りともなった。画面越しで見た百次の顔もあきれ果てていくのがわかった。世界の現状を知ったんだろう。


 「でも、百次君は気づいているのかなあ。」


 パソコンの画像を変えた舞奈。ウリアルも画像を覗く。そこには一加たち。


 「ん?ああ。気づいてないね。」


 「愛しの一加ちゃんのいる世界も、ろくなもんじゃないのに。のんきなものねえ。」


 「世界より一加のことしか見てないから当分気づくことは無理だね~。」


 「だろうねえ。でもまあ、気づいてもなにもできないんだけどね。」


  舞奈とウリアルは画像に映った一加。自分と変わらない年齢の一加も目の前のことで精いっぱいに見えた。


A 1位 バニースタイル カミュラ

     (製作者一言メモ 魅力のウィンクは表現するのに手間がかかりましたけど、渾身の

      できです。)

  3位 玉座と皇帝 ライク 

     (製作者一言メモ ベルトを掲げた玉座とマントのしわ、不敵な表情に拘ったかいが     

      ありました。)

  3位 敗退 ヒューン  

    (製作者一言メモ あの体と見えてしまう衣装だから、裏ルート販売のみなのが悔やま

     れます。)

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