熱く舞う7
≪さあ、極闘衆側はディアボローニャが下がり、ダーティーパンサーがマスカレイド・レイブと対峙≫
≪今度はマスカレイド・レイブの見極めでしょう。≫
≪となりますと。早速動いた、そしてがっちり組み合ううううう≫
マスカレイド・レイブとダーティパンサーのロックアップ
≪マスカレイド・レイブ耐えていますが徐々に押し込まれていく。これは体格差のせいか、ああっとここでダーティーパンサーが投げ飛ばした。≫
ロックアップの態勢のままダーティーパンサーは体をそり上げ、マスカレイド・レイブをリングに叩きつける。そこからグランドの攻防が始まる。
《これも、ダーティーパンサーのほうが有利のようだ。≫
サソリ固め、STF、鎌固め、脇固め、アームロック、ロメロスペシャル、キーロック、アンクルホールド
流れるように掛けられては、必死で脱出する。
≪脱出するのに精いっぱいで反撃はできないのか≫
≪組み技は鍛錬と経験がすべてですからね。マスカレイド・レイブはそのどちらもが圧倒的に足りないのでしょう≫
経験も鍛錬も劣っている。このことはマスカレイド・レイブ自身が一番自覚している。訓練期間でも逃れるので精いっぱいだった。
だが観客には受けがよいらしく
「「「次はなんだー」」」
アキレス腱固めにかけられるマスカレイド・レイブ
「「「アキレス腱固め!」」」
脱出するマスカレイド・レイブ
「「「次はなんだーー」」」
チキンウィングフェイスロックをかけられるマスカレイド:レイブ
「「「チキンウィングフェイスロック!」」」
脱出するマスカレイド・レイブ
「「「次はなんだーーーー」」」
キャメルクラッチをかけられるマスカレイド・レイブ
「「「「キャメルクラッチ!」」」」
観客が半々となって問答祭り状態。
≪あああっと、ここでキャメルクラッチが極まったああああああ。これは脱出が厳しいぞ。≫
≪ここまでの攻防で疲労も激しいはずです。≫
≪おお、マスカレイド・レイブこれは!≫
両手でダーティーパンサーの右手首の関節を極め、手のクラッチを外す。
右腕を掴んだマスカレイド・レイブは、ダーティパンサーを前のめりに倒す。
そのまま、体を右回転させ、ダイーティーパンサーを押さえつけつつ右腕を極めた。
≪あの状況から返した。≫
≪これは『マジャシャンさん』サニアルを思わせる動きですね≫
「やるじゃないの!」
ダーティーパンサーは左腕で服をつかもうとしてきたことから、マスカレイド・レイブは素早く技を解く。
「マスカレイド!」
胸を隠し終えたキューティーパンサーが手を伸ばす。
「ダーティー!」
≪服を捕もうとしてダーティーパンサー脱出。そして、双方選手交代≫
キューティーパンサーとディアボローニャはリング中央で対峙
「はああああああああああああ」
キューティーパンサーの右ビンタ。耐えるディアボローニャ
「らああああああああああ」
ディアボローニャの右ビンタ。耐えるキューティーパンサー
「はっ。っはああ。っはああああああ。」
キューティパンサーのローキック、ミドルキック、ハイキック。頭部狙いのハイキックは防がれる。
「っら。っらあ。っ・・・・らああああ」
ディアボローニャは、ローキック、左手で胸板へのチョップ。そして、両手で頭部をつかんでニーキック。
キューティーパンサーは両腕で右膝を止めそのまま、ドラゴンスクリュー。倒れたところ右脚を極めようとするも左脚で蹴り飛ばされる。両者同時に立ち上がり、
「はああ!」
「らあああ!」
右足でのハイキックがぶつかりあう
「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
観客の絶叫がやまないうちに双方は動いた。
ディアボローニャが体格を生かしチョークスラムを決める。投げられたキューティーパンサーはそのまま右腕に腕ひしぎ十字固め。
だがディアボローニャは
「おらあああああああああああああああああああああああああああああ」
そのまま持ち上げ、リングに叩き付けた。
《叩き付けられたキューティーパンサー、悶絶するも離さない。だがこれは効いたようだ。ディアボローニャ、再び持ちあげあああっと≫
体が浮いた瞬間、キューティーパンサーは十字固めからレッグシザースへ移行。ディアボローニャを後方へ倒す。
≪お次はマウントポジションを取ったああああ≫
マウントポジションを取ったキューティーパンサー。拳を連打し、両腕のガードを崩そうとする。
≪連打、連打、連打。ガードが崩れるのも時間の問題か≫
≪・・・・・・・いや、これは・・・狙って・・・・・・・。来ました。≫
ディアボローニャは突如防御をとき、飛んできた拳に頭突きを合わせる。そう、角付きの頭突きを。
≪でたああああ。角による攻撃いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい≫
≪有角人はこれが怖い。≫
≪貫通はさけたが、右腕のアームカバーは裂け、出血している。≫
間髪いれずダーティーパンサーはブリッジで、マウントポジションを脱出。キューティーパンサーは右腕のアームカバーをもぎ取り、間合いを取る。キューティーパンサーの数字は77パーセントへ
「パンサー、止血して」
出血を案じてたマスカレイド・レイブの声に一瞬驚き、笑みを浮かべ交代するキューティーパンサー。
「角は鋭いから気を付けて。」
「うん。」
目線を各選手の立体映像に向けたキューティーパンサー。
「そろそろ、こっちも狩りにいこうか。いける?」
「え?あ、うん、やってみる。」
≪さあ。マスカレイド・レイブがリングイン。≫
とはいったものの、どうすればいい?
にらみ合いをつづけながら考えるマスカレイド・レイブ。どの部分もそう簡単には剥ぎ取れない気がする。実際のところ、タンクトップやスパッツはまだ破きやすいが、抵抗があるので除外している。
ブーツなら組技の最中でいけるかな?とりあえずはそこにしてみるとして、まっすぐ狙うべきか?フェイントを入れるべきか?
「こないならこっちからいくぜええ」
右腕のラリアットで突進してくるディアボローニャ。その攻撃を両手でブロック後、前蹴りで反撃。そのまま怒涛の打撃戦。
打ち合いの中、マスカレイド・レイブは5度目のラリアットを身を捩じる最小限の動きで回避。ディアボーロニャが振り向く前に後方から抱き着き、ジャーマンスープレックス。
「やあああああああ?あぷ。」
マスカレイド・レイプの変な声を聴いたのはディアボローニャのみ
ディアボーロニャは足をロープにかけることで、ジャーマンスープレックスを阻止し、そのまま体重をかけて押しつぶしたのだ。
≪ジャーマン失敗!そのままリングに押しつぶされる。≫
≪マスカレイド・レイブは誘導されましたね。恐らくここまで考えていたと思います。≫
マスカレイド・レイブは受け身をとれなかったので悶絶。ディアボローニャは素早く立ち上がりギロチンドロップ、ジャンピングエルボードロップ。
続いてニードロップを決めようとしたところで、マスカレイド・レイブは身をよじって回避しつつ、顎をかすめる蹴りを入れる。ぐらついたディアボローニャにすぐさまシャイニングウィーザドで顔を跳ね上げ、そのままボディプレス。
≪さきほどのお返しと言わんばかりに押し倒したああああ≫
≪ですが、ここで終わりません≫
ディアボローニャはリバースロメロスペシャル。マスカレイド・レイブはエビぞりで、掴んだ腕から逃れ、体をねじりながら顔面に右肘でエルボー。
「がっ。」
苦痛を見せたディアローニャ。これでリバースロメロスペシャルから脱出。
≪両者立ち上がるうううう。≫
≪交代はしないっと≫
「やああ。」
「らあああ」
そのまま両者は再度打撃戦。正拳突きをかわしつつタックルを狙うマスカレイド・レイブ。それを察して、右脚の前蹴りを放つディアボローニャ。マスカレイド・レイは少しだけ浮き上がる。
≪蹴りが腹に入ったあああああ。》
≪いえ。マスカレイド・レイブが脚を掴んでいます!ドラゴンスクリューか。≫
ディアボローニャは左脚で飛び跳ね、左脚でマスカレイド・レイブを蹴り飛ばした。
≪これは・・・≫
≪今度はマスカレイドレイブがこれを狙っていたのでしょう。≫
ディアボローニャの数字が89パーセントに下がった。
「ぷはっ。」
気の抜けた声で上半身を起こすマスカレイド・レイブ。その手にはディアボローニャの右脚のブーツ。
≪マスカレイド・レイブがディアボローニャのブーツをはぎ取ったあああああああ≫
「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」
男性客が盛り上がる
≪なかなか見れないディアボローニャの生足。男性客が大興奮!!≫
ディアボローニャは立ち上がり、無言で左脚のブーツを脱いだ。数字が78パーセントに減る
「もっとぬげーーー。ぎゃぶ」
大声でヤジを飛ばした男性客に左脚のブーツが直撃する。そのブーツに男性客が群がり、そこはそこで大乱闘が起きる。
「ディア!」
「わりい。」
「よくやったわ。少し休みなさい」
「うん。お願い」
≪双方交代!四角いダンジョン内で豹がまた対峙する≫
「ダーティー!」
「キューティー!」
豹の爪がぶつかり合う
「はああああああああああああああああああああ。」
「つっしゃああああああああああああああああああ」
体当たりがぶつかり合う
「ずいぶん血が騒いでるわね。」
ダーティパンサーのペンデュラム・バックブリーカーが決まる!
「そりゃあ、かわいい妹分があんだけ頑張ってんだからね。」
キューティーパンサーのワンハンドバックブリーカが決まる!
「そうかい!」
ダーティーパンサーがコブラツイストを極める
「あんたも後輩のために、ひと肌脱いだら?手伝ってあげるわよ」
脱出したキューティーパンサーが卍固めを極める
「残念ながら、そういうのは不要な、頼りになる奴なんでね」
脱出したダーティーパンサーがパイルドライバーを決める
「そうかい!」
立ち上がったキューティーパンサーがツームストンパイルドライバーを決める
「そっちのほうは、ずいぶん不安定だな。ナーシャやララパナのほうがよかったんじゃないのか」
「ナーシャは寿退社、ララパナは来月出産だって。」
「そ、そうかい!あんたの剥がされた服でご祝儀でも送ってあげたら。」
一瞬、動きの止まったダーティーパンサー。彼女も女性である
「はっ。なに動揺しているのよ。」
自分のことを棚上げするキューティーパンサー。隙を逃さず、左腕のアームカバーをはぎ取った。ダーティーパンサーの数字が90パーセントとなる
≪両者激しく、拳と口でぶつかり合う。そして、ここでダーティーパンサーもついに剥ぎ取られる。だが動きは止まらない!≫
「つっしゃああ。ディア!」
ダーティーパンサーは青コーナーにキューティーパンサーを押し付ける。さらに後方からディアボローニャが酒樽で頭部を殴りつけた。
≪でたああああ。ディアボローニャお得意の特製酒樽での攻撃いいいいい。1度、2度 3度。≫
≪腕も抑えられて、これは窮地ですよ。おっと≫
「パンサー!」
マスカレイド・レイブの声に反応し、キューティーパンサーはダーティーパンサーのみぞおちを蹴る。
後方に飛ばされたダーティパンサーに対してマスカレイド・レイブはリバースフランケンシュタイナーでリングに叩き付ける。押さえつけのなくなったキューティーパンサーも青コーナーから脱出。
≪キューティーパンサー脱出するも頭部からの出血が激しい。≫
≪この状況を逃す極闘衆ではありません。≫
≪ディアボローニャが入ってきた。なおこの試合は素足でも影響のない特殊マット。変わらぬ暴れっぷりが見れそうだ。≫
リングに入ってきたディアボローニャは酒樽をマスカレイドに投げつける。投げ終え立ち上がったマスカレイド・レイブは避けようとしたところで足に違和感を感じる。
≪ああっと、ダーティーパンサーが逃さんと足をつかんだあああああ。≫
マスカレイド・レイブは目をリングから樽へ、回避が間に合わないと判断。防御態勢にはいろうとしたところで、影が目の前に。
「もっといい酒を用意しなさい!ねえ!」
キューティーパンサーが酒樽をキャッチ。そのままディアボローニャに投げ返す。
「はい!追撃!」
「が!はっ」
さらにダーティーパンサーをコーナーまで蹴とばす。樽攻撃の怒りを込めた蹴りは肋骨にヒビを入れた。
「まだだあああああ?!うおおおお!!」
ディアボローニャは酒樽をキャッチし、投げ返そうとした。だが実際はキャッチすることはできたが、酒樽により深く押されたのだ。
≪ここでマスカレイド・レイブがドロップキックで酒樽を押し込んだあああ。自慢の武器につぶされたのはまさかの使用者本人!!!≫
酒樽を抱えたまま、リングに倒れるディアボローニャ。
「こんなものおおお」
≪マスマレイド・レイブ、ロープを駆け上がり大ジャーンプ!酒樽を踏むつぶす気だああああ≫
「なめるなあああああああああ!」
≪酒樽がとんだあああああああああ!≫
ディアボローニャは酒樽を真上に打ち上げる
「!わわわ」
≪マスカレイド・レイブ、樽と衝突≫
樽と衝突しリングに落ちるマスカレイド・レイブ。尻もちだった。
≪墜落したマスカレイド・レイブの横では、ディアボローニャは酒樽とダーティーパンサーと衝突ううううう!≫
立ち上がったディアボローニャにめがけで、キューティーパンサーはダーティーパンサーを足を掴んで投げ飛ばしたのだ。それも落ちてきた酒樽を巻き込むタイミングを狙っていた。
≪転倒者すぐ立ち上がったああああああ≫
≪2匹の豹はさがるようですね。ダーティーのほうはどうやら肋骨にヒビでもはいったのかな?≫
あくまで冷静な解説。だがリング内に熱はさらに上がっていく。ディアボローニャは酒樽を盾替わりにして突進。
≪マスカレイド・レイブが正面から酒樽を受け止めたああああ≫
≪ですが、これは罠≫
酒樽を角の頭突きで壊して、木片と中の酒がマスカレイド・レイブを襲った。
≪特性酒樽のどこを攻撃すれば壊れるのかをディアボローニャは熟知しています。≫
さらにディアボローニャは素早く拳を伸ばし、マスクに手を掛ける。
≪マスカレイド・レイブ!被弾し、さらにマスクがやぶけたああああああ≫
マスクの左目付近が破れ、さらに出血したマスカレイド・レイブ。
≪ですが、マスカレイドも樽が壊れた時点で防御を捨てて攻撃を選んだ≫
≪と言いますと?≫
≪ディアボローニャの服。ジャケット下を見てください≫
胸元が2本のベルトでつながっているジャケット。その下はチューブトップとなっているディアボローニャ。
だがこの攻防を終えたとき、チューブトップが破け、胸元全開となった。マスカレイド・レイブの手にはチュ-ブトップの一部があり、それに気づいた男性客たち
「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」
《マスカレイド!マスクを切らせて、トップスを断ったああああああああああ≫
マスカレイド・レイブの数字は68パーセントとなる。 ディアボローニャは邪魔なのかチューブトップをすべて投げ捨て、70パーセントへとそれぞれ数字が減る。




