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「はいはい」
父さんはふざけて返事すると、僕の両肩を掴んでドアの前に立たせた。
「お前がエデン市民じゃないわけないだろ」
「あなたはエデン市民ではありません」
エデンの声が響いた。
両肩を掴んでる父さんの指に、ものすごい力が込められた。
僕は振り返るのが怖かった。
父さんがロアンみたいな顔をしてたら、どうしよう?
まるで、物を見るような…あんな眼をしてたら…。
ドアが開いた。
母さんが立ってる。
「あら、まだ居たの!?警察を呼ぶって言ったでしょ!!」
母さんが怒鳴る。
僕が返事をしようとした瞬間、身体が後ろへ、グッと引っ張られた。
引きずり倒される。
痛い!!
地面に倒れた僕の前に、父さんが立った。
僕を怒った顔で、にらみつけてる。
「父さん…」
「父さんだと!?」
父さんが僕の顔にツバを吐いた。
「お前は何者だ!?エデン市民でない者に『父さん』と呼ばれる覚えはない!!」




