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太陽が沈んで、辺りは街灯の明かりだけになった。
早く。
早く帰ってきて、父さん。
僕は両ひざを抱えて、下を向いた。
「セティウス?」
父さんの声がした。
僕が顔を上げると、父さんが目の前に立って笑ってた。
「どうしたんだ?こんなところに座って?」
「父さん!!」
僕は跳び上がって、父さんに抱きついた。
「何だ、何だ!?母さんに怒られて閉め出されたのか?まったく、高校生にもなって…しょうがないやつだな」
父さんが大笑いした。
その顔を見てたら、僕は少し落ち着いてきた。
大丈夫。
父さんは僕が誰か分かってくれてる。
「父さん、困ったことになったんだ!!」
僕の必死さに、父さんも真面目な顔になった。
「どうした?何かあったのか?」
僕は父さんにシステムエラーの話をした。
父さんは口をポカンと開けた。
そして、また笑いだした。
「セティウス!もうちょっと、ましな嘘をつけ。何だ?母さんとイタズラでも考えたのか?」
「本当なんだよ!そのせいで、僕は家に入れないんだ!!」




