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「セティウスですって?」
母さんが笑った。
「嘘おっしゃい。あなたはエデン市民じゃないわ。エデンが全てお見通しなのよ。私は騙されないわ」
「母さん!!」
「人の家の前で騒がないで!!警察を呼びますよ!!」
いつもは優しい母さんの、初めて聞く憎しみに満ちた声。
「母さん!!」
もう一度、呼びかけてみたけど返事はなかった。
最悪だ!!
何故、僕がこんな目に遭う!?
頭がズキズキしてきた。
僕は玄関のドアの横に座り込んだ。
エデンが僕を市民として認めないと、あらゆることが出来ない。
どうしたらいいんだ?
僕は必死で考えた。
何とか、この状況を打開しないと。
「あ!!」
僕は気づいた。
そうだ、父さんが帰ってくるのを待とう。
父さんなら、僕を見れば分かってくれるはず。
父さんがエデンに、かけ合ってくれる。
そうすれば、システムエラーは、きっと解消される。
たまたま、今回だけだよ。
ものすごく確率の低いことが起こっただけ。
エデンが、すぐに間違いを訂正してくれる。
僕は、そう自分に言い聞かせて、父さんが帰ってくるのを待った。
時が過ぎるのが、いつもの100倍くらいに感じられた。




