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僕は、とても惨めな気持ちになって、その場を離れた。
自分の家への道を歩く。
いったい、何だっていうんだ!
僕だってエデンは完璧だと、今の今までは思ってた。
でも、起きるはずがないシステムエラーが本当に起こったんだ。
何故、僕がこんな目に?
イライラしてるうちに、僕は自分の家の前に着いた。
さっきのトラブルが自然と直っていて、何も無かったように日常に戻れるんじゃないかという期待が、僕の中にはあった。
そうだ、きっとそうに違いない。
僕は生まれてからずっと、エデンの市民なんだから。
大丈夫、元に戻ってるはず。
僕はロアンの家と同じデザインの、自分の家の玄関前に立った。
深呼吸する。
ドアに向かって1歩、踏みだす。
開け。
開け、開け。
「あなたはエデン市民ではありません」
けたたましいブザー音。
嘘だ!!
こんなのひどすぎる!!
「誰ですか?」
インターホンから、母さんの声がした。
「母さん!!僕だよ、セティウスだよ!!」
僕は必死に呼びかけた。




