5/28
5
そんなバカな!!
あり得ない!!
僕は警告を無視してロアンの横に入ろうとした。
ロアンの身体に、閉まるドアが当たって止まる。
その隙に入ろうとする僕を。
ロアンの両手が止めた。
「おい」
ロアンが言った。
低い声。
今まで1度も見たことのない冷たい眼で、僕を見つめてる。
「誤作動だよ!!」
僕は半ば叫んだ。
あまりの恐怖で身体が震えた。
いや、そんなはずはない!!
何かの間違いなんだ。
「エデンにシステムエラーは無い」
ロアンの静かな声。
絶対に僕を通さない強い意思を感じた。
「さっきまで…いっしょに映画を観てたじゃないか…」
「………」
「ロアン、僕たち友達だろ!?」
「いや」
ロアンが首を横に振った。
「お前はセティウスじゃない。エデンが、そう言ってる。エデンは完璧だ。間違わない」
その言葉を言い終わると、ロアンは家の中に消えた。
ドアが閉まる。
僕は、ほんの2、3分で友達を失った。
しかも親友をだ。




