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ロアンが自分の家の玄関のドア前に立った。
カメラが瞬間的に顔認証して、ドアを開ける。
ロアンが中に入った。
僕も後に続く。
今まで聞いたことがない、けたたましいブザー音が鳴った。
僕の鼻先でドアが閉まる。
「あなたはエデン市民ではありません」
AIの、あまりに人工的すぎると冷たく感じられるという理由から、ほどよく人間味を加えた人工音声が、ドアから発せられた。
え…。
何だ、これ?
ドアが開いて、ロアンが顔を出す。
「どうした?」
「いや…何かの誤作動かな?」
僕はロアンの家に、もう一度、入ろうとした。
再び、ブザー音。
「危険です。エデン市民ではない人物が侵入しようとしています」
僕は自分の血の気が引くのが分かった。




