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再誕  作者: もんじろう
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「両親のDNAデータから推定した適正を最も伸ばせる、別の両親の元に預けられるの。その目的は、エデン社会に貢献できる人間を造りだすため。まあ、本当の親に育てさせる場合もあるみたいだけど、かなりのレアケースね。だから、路地で、ずぶ濡れで泣いてる子供を迎えにも来ない親なんて、早く忘れてしまえば良いと思うわ」


「嘘だ!!」


「嘘じゃないわ。前にシステムに侵入したときに調べたの。間違いない」


 小さな窓から入る月明かりの中で僕と陽子は、にらみ合った。


 今日は僕にとって、生涯で1番のピンチだったのは確かだ。


 そして、それを助けてくれたのは、誰が何と言ったって陽子だ。


 でも、僕は陽子のことは、よく知らない。


 出逢ってから、まだ1日も経ってないから当然だ。


 もしかしたら、陽子は誇大妄想に取り憑かれた危ない奴なのか?


 出逢ったばかりの僕と…その…しようとするぐらいイカれてるのだから。


「いきなり、しようとしたのは謝るわ」


 陽子が頭を下げた。


「私も初めてタイプの男の子と出逢えて、テンション上がり過ぎちゃって。さすがに強引だよね。今日は諦める。もう、寝るね」


 陽子が僕の前を通って、ベッドに滑り込んだ。


 シーツを被って、後頭部をこっちに向けてる。


 僕は陽子の言葉が信用できなくて、しばらく彼女を見つめていた。


 陽子がクルッと、こちらを向いた。


「明日に期待するわ」


 僕はため息をついて、制服のパンツを穿き直し、ソファーに寝転がった。




 初めて陽子と出逢った日から、2ヶ月が過ぎた。

 もちろん、僕たちは特別な関係にはなってない。



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