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暗闇に眼が慣れてきた。
誰かが、僕の下半身に覆い被さってる…。
「わ!!」
僕が叫ぶと、人影がこっちを向いた。
陽子だ。
僕は慌てて飛び起きた。
「何をしてるんだ!!」
「うん」
陽子が頷いた。
「性行為をしようと思って」
僕は、一気に青ざめた。
「何を考えてるんだよ!!」
陽子が、きょとんとした。
「だから、性行為をしようと思って」
「違う!! エデンに選ばれた者同士が結婚するんだ!! 選ばれてない人と性行為なんて、あり得ないだろ!!」
陽子が眼を細めた。
「大昔の人間は、自分で相手を選んでたのよ」
「ええ!?」
「好きになった人とするの」
「そんなの…おかしいよ」
「あなた、見放されたのに、まだエデンのルールに縛られるつもりなの?」
陽子が肩をすくめる。
「とにかく…変だよ!! 僕の父さんと母さんも、お互いにエデンに選ばれて結婚したんだから」
「セティくん」
陽子が真面目な顔になった。
「どうせいつかは知るから、先に教えておくわ」
陽子が立ち上がって、僕の両肩に両手を置いた。
「エデンで生まれた子供は、産みの親の元では生活しないのよ」
「え…?」




