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軽い興奮状態の僕たちは「あのシーンが良かった」とか「あの女優は最高にかわいい」とか口々に話しながら、家方向に向かうモノレールに飛び乗った。
入口の側に立つ僕とロアンは、窓の外に見える夕陽に彩られたエデンの街並みを眺める。
中心部に行くほど円柱型の高層ビルが建ち並ぶ。
いつ見ても壮観な風景。
人間が快適に最高の生活を送れる楽園。
それがエデンだ。
しばらくするとエデンの巨大な外壁が視界の端に入ってきた。
「エデンの外ってさ」
僕はロアンに話しかけた。
エデンの外壁の先に見える膨大な量の鉄クズが、まるで山脈みたいだ。
「誰か住んでるの?」
「ああ」とロアンが頷く。
「エデンのシステムを破壊しようとするテロリストたちが追放されるらしい」
「エデンのシステムを!?」
僕は呆れた。




