19/28
19
「どうぞ、座って」
陽子がソファーに座って、隣のスペースをポンッと叩く。
僕は陽子の隣に座った。
缶ジュースを開けて、一口飲む。
僕の苦々しい気持ちとは逆に、微炭酸は、とても爽やかだった。
僕は陽子に顔を向けた。
「僕は何故、急にエデンに拒否されたんだ?」
「さあ? 分からないわ」
陽子が肩をすくめた。
僕は唇を噛みしめた。
「そんなに重要かしら?」
「当たり前だろ!」
陽子のお気楽な口調に、僕はイラッときた。
「人はエデンが無いと生きられないんだ! 実際、今の僕を見てみろよ! 今まで普通に出来てたことが全部、出来なくなった!」
「エデンが無いと生きられないですって!?」
陽子が、けたたましく笑った。
「何で、そんなふうに思うのかしら? エデンの外には大勢の人たちが住んでるわ。エデンに拒否された人たちがね」
陽子が右手を挙げる。
「私も、その1人よ」
「君は…いつからここに?」




