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「あと、私がエデンに侵入してるのは誰にも言わないで。トラブルの元になるから。オーケー?」
僕は、また頷く。
僕には選択肢は無い。
とにかく、彼女の言う通りにするしか道は無いんだ。
階段を上がった先でドアを出ると、大量のスクラップが積まれた山々に、周りを囲まれた場所だった。
雨は止んでる。
陽子がリュックからノートパソコンを取り出して、画面とにらめっこを始めた。
「スクラップを修理したカメラを、あちこちに仕込んであるの。これで隠れ家までの道が安全かチェックできる。よし、大丈夫ね。ついてきて」
陽子に続いてガラクタの中を進むと、ガレージが併設された、かなり古い感じのこじんまりした建物が見えてきた。
陽子がノートパソコンを操作する。
「泥棒避けのセキュリティを解除するわね。はい、これでよし」
陽子が建物のドアを開けて、僕を手招きする。
真っ暗な部屋に入ると、照明が点いた。
下水道の施設よりも明るい。




