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考えても考えても、どうしたらいいのか分からない。
ひざを抱えて下を向いてると、頭に何かが当たった。
雨だ。
雨の勢いは、あっという間に強まって、僕はびしょ濡れになった。
最低だ。
何だって、こんなときに?
今朝、起きて学校が終わって、ロアンと映画を観て帰ってくるまでは、平凡だけど幸せな人生だったのに…今は地獄に落とされたみたいだ。
そう考えると、また泣けてきた。
涙と雨が混じり合って、どっちがどっちか分からなくなる。
僕は、このまま餓死するのか?
人間は何も食べずに、どのくらい生きてられるのかな?
怖い。
死にたくない。
「困ってるみたいね」
突然、女の子の声がした。
驚いて顔を上げると、目の前に人が立ってる。
僕より少し小柄。
整備工みたいな服。
背中にはリュック。
耳当て付きの帽子を被って、大きなレンズのゴーグルを顔にかけてる。
暗いのもあって分かりにくいけど、僕と同じ年齢くらいだろうか?
「ワオ!!」
彼女が言った。
「あなた、私のタイプの顔してるわ」




