世界の果てから。
拝啓、○○様。
雪が舞い、子供が喜んでかけていくのを見て、あの日々を思い出します。あなたが投げてきた雪玉の数を、今でも覚えています。ちなみに163個です。
我が家の犬があなたの雪だるまを壊したことも、忘れません。三日三晩自信作の前で泣き崩れたあなたの姿は、本当に悲惨でした。
屋根に生えた氷柱が頭の上に落ちてきた時、あなたがかばってくれました。その結果、あなたは入院するほどの怪我をしたわけですが……
さて、一月ほどしたらそちらは戻ろうと思います。帰るのに時間がかかるので、なかなか会えず、すいません。
どうか、元気でやっていることを願います。
では、また1ヶ月後に。
二度と会えない人を思って書いた手紙は、悲惨なものだった。
きっとこんなことをして会いに行っても、彼は喜ばないだろう。
しかし、私も限界だった。
ねえ、あなたもそうでしょう?