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奇聞集  作者: keikato
70/79

70 初盆

 この話はつい先日、長男の嫁が「メメのことで不思議なことがあった」と、メールで私に送ってくれたものである。

 ちなみに「メメ」とは、昨年《2022年9月26日》に15歳を寸前にして、あの世に旅立ったペットの老犬である。

 このメメは真っ黒で、チワワと何かの血が混ざった小型犬。長男家族が帰省したおりはいつも我が家に連れてこられ、たまに預かったりもしていた。


 メールの日付は2023年8月21日。

 その内容をメール本文そのままにして記す。


「お盆中、少し不思議なことがありました。

 一日目。

 ふとメメの毛らしきものが部屋に落ちているのを見付け、「前はこんなこと日常だったなぁ」と思いながら深く考えず捨てました。

 二日目。

 トイレのフタの上に明らかにメメの(らしきもの)が落ちていて、「お盆だからメメがメッセージを送ってるんだ!」とみんなで話していました。

 三日目。

 普段は寝ている早朝4時45分、釣りに行くほたつむパパのために起きて、おにぎりを作っていると急に「ごとん!」と、メメの仏壇の花瓶が床に落下しました。(手前に置いていたわけでもないのに!)

 これはメメからのメッセージだと確信し、今まで熱心にお供えしたり、声をかけたりしていなかったので反省しました。

 今はほたつむも、「おはよう」と色々声をかけています」


(メール内の注釈)

 ほたつむ……これは子供二人の名前の合体した呼び名。

 ちなみに。

 メメが死んだ昨年。

 長男家族は京都に住んでおり、転勤で23年4月から大分市に居を移した。よってメメの毛が、現在住んでいるアパートの部屋にあるとは考えられない。


 この不思議な現象。

 メメが「自分のことを忘れないで欲しい」と、飼い主にメッセージ送ったのだとすれば、メメの霊魂が今もそばにいるということになる。

 そして、こうしたことは「メメにとっては初盆」だから起きてもおかしくないと思う一方、動物にも「お盆」というものがあるのだろうかと思ったりもする。

 いずれにせよ不思議なことがあるものだ。



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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読しました。 本当に不思議ですね。 でも、やはりメメからのメッセージだと私は信じます。 私も小さいころに、リリーという名前のスピッツをかっていましたが、その子が亡くなったあともお盆がくる…
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