70 初盆
この話はつい先日、長男の嫁が「メメのことで不思議なことがあった」と、メールで私に送ってくれたものである。
ちなみに「メメ」とは、昨年《2022年9月26日》に15歳を寸前にして、あの世に旅立ったペットの老犬である。
このメメは真っ黒で、チワワと何かの血が混ざった小型犬。長男家族が帰省したおりはいつも我が家に連れてこられ、たまに預かったりもしていた。
メールの日付は2023年8月21日。
その内容をメール本文そのままにして記す。
「お盆中、少し不思議なことがありました。
一日目。
ふとメメの毛らしきものが部屋に落ちているのを見付け、「前はこんなこと日常だったなぁ」と思いながら深く考えず捨てました。
二日目。
トイレのフタの上に明らかにメメの毛が落ちていて、「お盆だからメメがメッセージを送ってるんだ!」とみんなで話していました。
三日目。
普段は寝ている早朝4時45分、釣りに行くほたつむパパのために起きて、おにぎりを作っていると急に「ごとん!」と、メメの仏壇の花瓶が床に落下しました。(手前に置いていたわけでもないのに!)
これはメメからのメッセージだと確信し、今まで熱心にお供えしたり、声をかけたりしていなかったので反省しました。
今はほたつむも、「おはよう」と色々声をかけています」
(メール内の注釈)
ほたつむ……これは子供二人の名前の合体した呼び名。
ちなみに。
メメが死んだ昨年。
長男家族は京都に住んでおり、転勤で23年4月から大分市に居を移した。よってメメの毛が、現在住んでいるアパートの部屋にあるとは考えられない。
この不思議な現象。
メメが「自分のことを忘れないで欲しい」と、飼い主にメッセージ送ったのだとすれば、メメの霊魂が今もそばにいるということになる。
そして、こうしたことは「メメにとっては初盆」だから起きてもおかしくないと思う一方、動物にも「お盆」というものがあるのだろうかと思ったりもする。
いずれにせよ不思議なことがあるものだ。




