66 屋敷祠
今回の話も前話に続き、某神社の神主をしている知人が、父親から聞いたという、不思議な話をメールにして送ってくれたものである。
送られてきたメールに沿って紹介する。
昭和の終わりの頃のことです。
父の知り合い、Aさんの家の隣に住んでいた方が屋敷内にあった祠を残したまま、遠くに引っ越してしまいました。
それを知ったAさんは、祠がそのまま荒れるのをしのびなく思い、自宅の敷地にその祠を祀って自分の家の守り神にしたところ、悪いことが立て続けに起こり始めたそうです。
このAさんも占い師にみてもらったそうで、占い師からは「祠の方位が悪い」と言われたといいます。
そこで言われたとおり、祠の場所を変えてみたのですが、事態がいっこうに良くならないことから、神主の父に相談があったそうです。
父がAさんの家にうかがい、神事で祠のお祭りをしましたが、それでも事態は良くなることはなかったといいます。
その後。
父が祠を元の方に返しなさいと勧め、Aさんがその祠を隣の家の元の位置に戻すと、不思議と災いがおさまったそうです。
ただの祠のようにみえて、実は昔の武将の墓だったりすることもあり、Aさんが親切心で良かれと思ってしたことですが、その祠の神様にとっては居心地が悪かったのかもしれません。
以上です。
屋敷祠。
これは屋敷およびその土地を守護する神、屋敷神を祀っている祠で、屋敷の裏や敷地に付属した土地などに祀られているという。
神様にも住まう場所があるらしい。




