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奇聞集  作者: keikato
29/79

29 お迎え

 この話は知人女性Mさんから聞いたことである。

 Mさんは、以前「人形葬」のもとになった話もしてくれており、

「予知夢なら、私も身内で聞いたことがあります」

 と、今回わざわざ新たなものを提供してくれた。

 話は彼女の叔母さんが見た夢から始まり、その叔母さんはMさんの母の妹にあたる。


 母の葬式のとき。

「最近、奇妙な夢を見たの。姉さんとは関係ないかもしれないけど」

 叔母さんが夢の話を切り出した。

 その夢だが……。

 すでに他界している祖母が、母とともに兄と姉とMさんを連れて遊びに来た。

 話がひとしきりはずむ。

 そして帰りぎわ。

「この子たちはここに置いていくから」

 夢の中の祖母は孫三人を残し、なぜか母の手を引いて帰ったそうである。

 叔母さんは目が覚めたとき、

――どうしてこんな夢を見たんだろう?

 と奇妙に思い、その夢が心に強く残ったという。

 数日後。

 Mさんの母が亡くなる。

「おばあちゃん、あのとき姉さんの死ぬのがわかっていて、それでお迎えに来たんだろうね」

 叔母さんは幾度となくうなずきながら、しみじみとその夢の話を語ったそうだ。


 Mさんが冗談まじにり言う。

「私には霊感も予知能力もないけど、良かったような、残念なような……」


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― 新着の感想 ―
[良い点] お迎えが夢で現れる事もあるのですね。
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