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奇聞集  作者: keikato
16/77

16 予知夢

 この話は、某神社の神主をしている知人から聞いたものである。

 体験をした当事者はこの知人の妹で、彼女が小学六年生のときだそうだから、およそ四十年前の昭和五十年前後のことになる。


 その年の大晦日の夜。

 妹は祖父の夢を見たそうである。

 夢の内容だが……。

 得体の知れない者が、祖父のまわりに数え切れぬほどいた。それは絵本などで見る小悪魔のようで、しかもその者たちの手にはナイフが握られていた。

――おじいちゃん、危ない!

 と、思った瞬間。

 その小さな者たちは祖父に襲いかかった。

 そこで夢から醒めた。

 不吉な夢ではあったが誰にも話すことなく、彼女はそのときはそのまま忘れていたそうだ。

 ところが、その日の夜。

 祖父は浴室で倒れ、意識がもどらぬまま息を引き取ったという。

 祖父の話が出ると、

「あれは予知夢だったのかも……」

 今も、妹は夢の話をするそうである。


 夢が現実のことになる。

 私もそうした夢を見たことがある。

 それは地震の夢なのだが、立っていられないほど大きな地震の夢だった。

 その日。

 私が住んでいた県を中心に地震があり、それはやはり立っていられないほどの地震だった。

 それが最初で最後。

 以来、予知夢のような夢を見たことはない。


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