6+1が生む奇跡の物語
「ねぇ、キスってどんな感じなのかな?気持ちいいのかな?」
舞台は海、どこまでも続く青い海、青いインクを床にぶちまけたかのように辺り一面海だ。
そこに少女は立っていた。白いワンピースが似合う満面の笑みを俺に向けてきてとんでもないことを聞いてきた。
「し、知るかよそんなの....したことないんだし」
俺は少女の後ろに広がる遥か彼方の水平線を見ながら答えた。
「なら、私とする?」
!?と漫画ならつきそうなシーンだが俺は平然とする
「どうせいつもの冗談だろ?お前は立派な彼氏様がいるんだから俺なんかに寄ってくる訳がない、俺だっていつもやられていたら流石に覚えるっつーの」
「あららばれちゃったか、テヘっ」
テヘっ、じゃねえよ!いやぁ今のは流石の幼馴染キャラのお前でもキュンときたわ!情けない、俺!ーーー
てな感じで演じて貰いたいんだけどいいかな?
「今回のメインヒロ清楚系美少女で行くんじゃなかったの?ヒーゴ君」
「おいヒーゴ、これじゃ俺芝居やってて辛くなるだけだぞ、変われ」
まぁまぁひかりもひつじも落ち着けって。いいか?今回の作品で欠かせない要素は何だと思う? そう、萌えだ!!!確かに最初は清楚系おとなしめでキュンを狙おうとしていた、だがしかし!それだとやはり限界がある!萌えとキュンは絶妙な関係にありそれを壊すことはふ「「「「黙れ」」」」「きもっ」
「みんなひどくない!?俺監督だよね?そうだよね!?」 1人だけ性を受け付けてない奴が居たのは触れないで、こうして俺たち演劇部の下らない1日が始まるのだった