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少女との出会い、サボりとの別れ

初投稿です!

全力で書きました!

まだ至らないところも沢山ありますが、感想にいろいろ書き込んでくれると嬉しいです!

 俺の名前は古橋 影。年齢は15。ネットでは「フレイ」というハンドルネームでやっている。

今日もいつものように、掲示板の巡回、ネトゲの消化、また掲示板………を繰り返していた。

 今日は6月2日、火曜日だ。もちろん学校はあるが、俺は休む。何故なら退屈だからだ。

 友人もほとんどおらず、成績はド底辺。唯一誇れることは実技だが、授業数も少なく、何よりリア充がクソみたいな成績で喜びあっている空間に居たくないからだ。

 そして、毎日のように言い訳を繰り返し、休み続けていた。


 数日前までは五月病の言い訳でごまかしていたが、これからどうしようかな…とが考えながら掲示板の巡回を始めようとすると、部屋の片隅に古びた魔道書?が落ちてるのを見つけた。昨日部屋を母に掃除されて出てきたのだろうか。

 魔道書(仮)を開くと、訳の分からない記号がずらっと並んでいる。これは本当にこの地球のモノなのだろうか?

 ぺらぺらとめくっているうちに、最後のページにたどり着いた。そこには大きな魔法陣が書いてある。ほのかに光っているように見える。気のせいかと思ったが、その光はどんどん増幅し、部屋を呑み込んでいく。

 なんだこれ、俺はどうなるんだ、死ぬのか、とか考えてるうちに、目の前も光に呑まれていく。

 そして、そこで意識は途絶えた。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:.


 目が覚めると、周りが草に囲まれた、広い場所にいた。涼しい風が吹いていて、気持ちがいい。ふと周りを見渡すと、近くになにやら呟いてる少女がいる。

「あー…また失敗かなー…召喚魔法苦手だしなー…」

 もしかして俺はこの娘によって召喚されたのだろうか。

「えっと…あのー…こんにちはー」

 すると、返事が返ってきた。が、

「アンタ、もしかして、言葉話せるの?」

 どうやら召喚獣扱いのようだ。

「でも、見たところ服は魔道着なんかじゃなさそうだし…アンタ、本当にこの国のヒト?」

「えっ…いや、その…」

「もしこの国のヒトなら、魔法使えるはずだから、言う通りにしてごらん」

 そして、言う通りに腕を組み、力を込めた。すると掌から


石ころが出てきた。


「ぷっ…一応魔法は使える見たいだね、でもこんな石コロ…石…」

 ツボにはまったようだ。

「くすっ…でもこうしてても仕方ないし、図書館行って、アンタのこと聞きにいこ?」

「図書館?そんなとこで分かるのか?」

「そ。国で一番大きな図書館。精霊さまもいるし、大抵のことは分かるよ。じゃ、出発

 言い終わるやいやな、少女は走り出した。もっと魔法的なのを思い浮かべてたのだが。それにしても、速い。俺も足には自信があるのだが、どんどん引き離されていく。やがて見えない程に遠く────────

 と思っていたら、戻ってきた。

「ごめんごめん、俊足の魔法かけてた。そりゃついてこれないよね。じゃ、気を取り直して、しゅっぱーつ!」

威勢の良いかけ声とは裏腹に、ゆっくり歩きはじめた。遅いのか速いのか……


「そういえばアンタさ、名前とかあんの?」

「えっとーふる・・・フ、フレイ」

「ふーん、フレイ、ね・・・アンタ召喚獣の割に立派な名前持ってんじゃない」

「召喚獣って……君の名前は?」

「あたしはマグナ・アイナ。気軽にアイナとでも読んでちょうだい。……あ、見えてきたよ」

 言われて前をみると、そこには洋館のような巨大な建物がそびえている。きっとこれがアイナの言っていた図書館だろう。

中へ入ると、まず目に入ってきたのは途方も無い数の本棚だ。どの本にも、訳の分からない記号が書かれており、本棚は、左右どちらの方角にも見えなくなるまで続いている。きっと何かの魔法だろう。

 さらに進んでいくと、周りとは打って変わった光に満ちた部屋があった。

「ここが精霊さまの聖堂よ。くれぐれも無礼な振る舞いはしないようにね」アイナが言った。

 扉をそっと開け、入っていくと、見上げるほど大きく───はないが、それなりに大きい人の姿があった。

 その人(精霊)はこちらを見ると、ゆっくりと話し始めた。

「そなたは異界より来たりし者か。・・・こうして異界のヒトを見るのも久しぶりじゃのう...」

「えっ、今までにもここに来た人がいるんですか?」

「その通り。過去にこの世界へ来て、この世界の窮地を救ってくれた[勇者]がいたんじゃ」

すると精霊は、そのままこの国の歴史を語り始めた。

まずこの国──マギナ法国は地下に眠る魔法資源によって成り立っていること、そしてその素晴らしい恩恵を独占するため、古よりその資源を巡る争いが絶えず、ある時デモンという名の悪魔により魔法資源が吸収されかけ、それを救った勇者の存在───

 そこまで話し終えると、精霊が優しく語りかけてきた。

「ヒトは召喚された後に著しく魔力を消耗する。早く休める場所を探し、休みなされ。」

「ありがとう。でも休める場所なんて・・・」

・・・とまで考えてあることに気付き、アイナの方を振り返ると、

「アンタねぇ……精霊さまに気に入られたからって・・・ま、まあいいわ。あたしの家でしょ?その…許可してあげる」

 少し怒っているようにも見えるが、気のせいだろう。

「そうと決まったら、しゅっぱーつ!」

 半ば逃げ出すような形で図書館を出てきてしまった。アイナの方は、まだ怒ってる?かと思ったが、思ったよりも落ち着いていた。

 少しすると先程までいた草原に戻ってきていた。

「ここをぬけたらあたしの家。じゃ、早速───

 そこまで言いかけた時、近くの草むらから、狼に似た生物が3匹飛び出してきた。その生物はこちらを見るなり、今まで聴いたこともないような音で唸り始めた。

 そのまま続くかと思ったが、一層高く唸ったかと思うと、素早く飛びかかってきた。慌てて俺も身をかわすが、相手は3匹、避ける度に接近される。このままでは・・・

 と思った瞬間、アイナの声が飛んできた

「フレイ、今すぐ避けて!」

 慌てて避けると、杖を構えているアイナの姿が見えた。

「バーニングフレイムッ!!」

 その刹那、アイナの杖から大きな火が燃え上がり、俺のすぐ近くにいた狼生物を呑み込んだ。哀れ狼、火が消えた後には灰も残っていなかった。

「ふーっ、モンスター片付け終わったし、行こっか」

その顔には先ほどまでの女の子らしさは残っていない。

・・・俺は震えていた。

 どうやらこの少女──アイナは、俺が思っていた以上に危険な人物ではないのか、と。

 そんな俺の心情とは裏腹に、アイナはまた元気に遠くに見える小屋へと走っていった。

 この日から、俺とアイナの奇妙な共同生活が始まった。

最後まで読んで下さり、ありがとうございます!

一応矛盾や誤字脱字はチェックしたのですが、まだまだあるかもしれません。

感想を参考にしながら、今後に生かしていけたらな、と思います。

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