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異世界で引き篭もりながらVRMMO感覚で冒険する俺の話を聞け!  作者: くろう
第1話 俺が異世界に行くまでの話しを聞いてくれ
9/9

††† 07 †††





「スゴイ高性能だ」 ( )

 ( )PCのデスクトップにあるショートカットをクリックするとブラウザっぽい画面が開く。

 ( )ここで選んだものがウチのマンションだったら外に繋がってるはずのドアの向こうにある体育館くらいある大部屋に届くんだけど、そのブラウザ画面のリンクの一つにさ。

 ( )体験品ってのがあった。

 ( )いや、これがさ。 スゴイんだって。

 ( )どうスゴイかっていうと、検索できるようになっててさ。

 ( )例えば“ 食品 ”“ お菓子 ”で検索したら、今まで食べたものがずらっと出てきたり、それも食べた日順とかいろんなソート順が選べたりしてさ。

 ( )ホームページっぽいとこからのリンクをたどっていくと子供の頃に食べたらしい亡くなった母親の手作り料理とかまであった。 ( )

 ( )海外で流離ってる父親のマズイ料理とかもあったけどそれはパスだな。

 ( )で、懐かしの母の味っていうのを食べてみたんだけど、全然、憶えてなくってちょっとへこんだ。 ( )うん、父親の料理と違って味は良かったけどさ。

 ( )子供の頃、母親と死に別れたせいか、ちょっとマザコン気味なんだよな。

 ( )ほら、姉がいないと姉萌えで、妹がいないと妹萌えとかするっていうだろ?

 ( )あれと同じで、いないからこそ心が求めるっていうか。

 ( )べつに母親の記憶がほとんどないから辛いとかそういうのはないんだけど、だからこそ美化が心の中で進んでるんだろうな。 ( )

 ( )写真や映像の中の母親はいつまでも若くて綺麗だしさ。

 ( )何回も見てるんで、今じゃ微かにある記憶ってのも、本当の記憶なのか俺が心の中で創りあげたものなのかよくわかんなくなってる。 ( )

 ( )母萌えって言葉はないけど、たぶんこれがそうなのかもな。

 ( )まあ、それは置いといて、要は神様AIが創ったこの部屋もスゴイってことなんだよな。

 ( )だから、思わずつぶやいちゃったんだけど当然リアクションはないわけで、思わずツイッターでも始めるとこだったぜ。 ( )それくらいこのPCならできるしさ。

 ( )でも、まあ。 最初の計画通り、食事が終わったら異世界に行く準備を始めよう。




 








あとがき07


 ( )†† …………俺、こんなこと話したっけ?

 ( )   なんなら、ネット電話の録音を聞かせようか?

 ( )†† うわあ! 録音してるのか!? 消して消して!!

 ( )   いいか俊介、世の中には三種類の人間がいる。 自分に酔える人間と酔えない人間。 そして、酔う事を嫌う人間だ。

 ( )†† 消せって、頼むから!! ねえ、俺の話、聞いて!!






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