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精神攻撃

「無様ね。あれでよくあたしたちのことを臆病者だなんて言えたものだわ」

そう呟いて懐にメガネを入れると体に衝撃が走った。

「すごいですお姉様!」

「私胸がスッとしました!」

隊員の子たちはあたしに抱きつきながらほめだした。

「何だ。姐さんも腹に据えかねてたじゃないですかい」

弓兵隊長がニヤニヤ笑いながら絡んできた。

「別に。頭に血が上ったまま戦いに臨まれても困るからよ」

「そうですか」

弓兵隊長は流すように言った。

「何にせよ挑発してくるならこっちもそれなりに対抗しないとね」

あたしは隊員たちに離れてもらってから大総統の所に向かった。


--


「ふざけるな!何でこれっぽっちしかないんだ!」

食事を出された宮廷騎士団が大声を上げた。

「し、しかたないでしょう!兵糧の蓄えがないんですから!」

料理を持ってきた貴族の私兵が言い返した。

「じゃあお前たちの取り分を減らせ!おれは貴族だぞ!」

「減らしてますよ!私たちより量が多いくせに文句言わないで下さい!」


宮廷騎士と私兵が言い争っているとどこかからいい匂いが漂ってきた。

「何だこの匂いは…」

宮廷騎士が匂いの元を見ると、城壁の上で兵たちが肉や野菜を焼いてるのが見えた。

「お姉様、こちらのお肉はそろそろ食べ頃ではないでしょうか」

貴族の少女が肉を沙夜の皿に取り分けた。

「…あんたたち少しは自分の分も取りなさい。ひもじい思いをしてる貴族派に遠慮することはないわ」

沙夜は悪どい笑みを浮かべながら言った。

「くっ。聞こえよがしに言いやがって !」

「…というか何でこんなにはっきり聞こえるんですか?ここからかなり距離があるはずなのに…ってあそこで魔法陣展開してるの『微風』じゃないですか!」

私兵は緑のローブを着た魔法使いを指差して言った。!

「やつが風の流れを操って匂いや声が届くようにしたのか。くっ。何て卑劣な!」

宮廷騎士は歯ぎしりしながら言った。


「フ。そんな作戦この魔法部隊に通用するとでも思ってるのか」

見せつけるように料理が乗った大皿を持った貴族の男が見下したように言った。

「おや、よだれが垂れてるではないか。ほとんど食べてるのにまだ足りないのかね?」

貴族の男は宮廷騎士と私兵の皿をジロジロ眺めながら言った。

「おや、他の部隊に関わってる暇はなかったな。食事を終えて作戦会議に向かわなくては」

貴族の男は目立つように大皿を掲げながら歩いて行った。

「クソ。役立たずの魔法部隊が」

「リュベリオン伯爵がいるからって調子に乗りやがって」


こうして魔法部隊に対する他の貴族派の不満が高まっていった。貴族派の兵たちの不満と士気の低下は捕虜になった貴族派の破格の待遇が明かされたことでどんどん顕著なものになっていった。そして貴族派が空中分解するのも時間の問題になると思われた時

「ブヒャヒャヒャ。わしの出番が来たようだな!」

強欲なブタがついに動き出そうとしていた。

進んでない上に雑ですみません。次で一気に動かしたいと思います。

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