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8 破邪の剣

「青目はどうしたんですか?」

「四門四家と共闘を望み友情を結んだよ」

「よく仲間にしましたね」

「そもそも彼女は人を襲わないし、人を襲う眷属も作れないしね。冷静に考えても彼女個人と敵対する理由が無い」

「なるほど、確かに」


「今も青木ヶ原の洞窟内に来た時に開けてしまった次元の門から、(よこしま)な物が来ないように結界を張ったり、その他にも色々と結界を張ってくれている。我々はゾフィー様を「御守り様」と呼んでいるよ」

「えーっと確認ですが、対赤目課と言う事は赤目と敵対していると言う事ですよね?」

「赤目のリーダーは白目の元眷属カーミラ。その下にカーミラが作った2体の造魔でカミーユとエリーヌだ。我々はそいつらが作り出した屍鬼を代々狩っている国家機関だ」


「赤目は外国に行かないの?」

「御守り様の結界で張っているから、日本からは出れない」


・・・とにかく情報が多い。

赤目と戦わなくてはならないらしい。

カーミラ・カミーユ・エリーヌを倒せばいいのだがそう簡単なものでは無いのだろう。じゃないと500年も戦って無い。

お茶を飲みながら黙って考えている。


「最初はそうなるよねぇ〜」

静流さんがうんうんと頷いている。


工藤さんが口を開く。

「今日集まってもらったのは、ここ江の島周辺で屍鬼が異常発生している事に関係している」

皆はうんうんと頷いているから、俺に説明してくれているんだろう。


ん?、屍鬼が異常発生?

「あの、もしかして連続通り魔殺人事件ですか?」

「そう、それだね」

「・・・マジか」

「我々はカーミラの手による物と確信している。怪しい人物も特定したので、総力をあげ今晩殲滅する予定です」


「お前が天河を継承したしな」

「?。・・・何で?どう言う事?」

皆が刀を出す。

「対赤目の為に作られた刀だよ」

望月さんの説明によると・・・

ゾフィー様の指示により白目の骨を取り出し鋼に混ぜ刀にした。

鋼と骨のツナギにゾフィー様の刻んだ髪と血も多く必要とした。

この刀は対赤目に凄まじい性能を見せた。


何名かの刀匠に作刀を依頼したが、作刀は非常に難しいものであった。

鋼の質も各場所で違い材料も有限なので、各刀匠も手探り状態で渡した材料はほぼ失敗に終わった。


最初の1本目は南北朝時代に直江志津の兼友が作刀を成功させ、御剣神流望月家が譲り受けた。この刀が無銘なのは神宮奉納と言う事だった為だ。、


室町時代に初代関孫六・兼元が作刀成功・四寒流合間家へ渡された。


慶長に藤原国勝こと同田貫清国が作刀成功。

弟の正国が向槌(むこうづち)を務めたと言う事だ。

佐和流河辺家に渡された。


寛文に兼廣が作刀を成功し御霊神流荒下家に渡された。

兼廣が晩年にかかる頃、もう一振作刀を成功させた。最後の骨の頭蓋骨を使った物で、ツナギのゾフィー様の髪も血もかなり使った。

この刀は狩の他に別の使命を受けている四寒流合間家に渡された。

(ん?ウチの別の使命?って何?)

親父の方を向くと後で教える。と目配せした。




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