18 封印
「ほう、終わったかえ?」
『はい』
「皆さん長い間、ありがとうございます」
工藤さんと金子さんが頭を下げる。
「カーミラはこの中です」
ゾフィーさんが鞄を受け取る。
「妾の力が落ちてきておる、まぁ限界じゃの。これを持って向こうの世界に行くゆえ、この裂け目より邪が噴き出す。それを防ぐ為に裂け目入り口に五剣を突き立ててくれるかの?」
「床に突き立てるのですか?」
「穴の前で穴の方に刃を向ければ、剣は固定されるゆえ均等に立てるが良い」
『分かりました』
「では参る、志乃・明、共に末永くな、皆も息災に過ごされよ」
「ゾフィー様またどこかでお会いしたいです」
「お母様達者で」
両手を広げると黄色い穴が出来た。
ゾフィー様はカーミラが入った鞄を持って飛び込んだ。
「急げ!剣を立てるぞ!」
『おう!』
「天魔覆滅!」
佐和流・河辺秋彦
藤原国勝・同田貫清国
四寒流・合間義明
兼元・初代孫六
御剣神流・望月九曜
兼友・直江志津
御霊神流・荒下静流
兼廣
四寒流・合間明
近江大掾藤原兼廣・天河
穴から無数の腕が出てくるが剣に触れ弾かれる。
呻き声が上がる。
・・・穴が徐々に狭くなる。
後、30センチほどという時に、穴から1本の黒い大きな腕が突き出された。
長い爪で5本の刀を掴み激しく揺らす。
5本の刀が激しく光を帯び腕と共に穴へ飛び込んだ。
その瞬間穴が閉じる。
「うぉ!剣が!」
「異次元への扉に吸い込まれたわね!」
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憂鬱だ、辛共和国の男が首を盗んでしまった。
これを今から報告しなければならない。
目の前には国幹部が揃っている。
俺への視線は冷たい。
見るな!食い物のくせに!
・・・?、そうだコイツらを食べれば良いんだ。
左から頂くとしよう!
エイフ国首都から屍鬼が広がって行った。
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エイフ国首都で屍鬼が広がっている頃、辛共和国の首都でも屍鬼化が広がって行った。
辛共和国の田舎町にチンの家はあった。変態的な性癖のあるチンは、飾っていた女の首を掴み自分の股間に押し付けた。
女はチンのアソコを齧りとった。
股間から血を流してのたうちまわるチンは起き上がると、女の髪を掴み殴り壁に叩きつけた。
投げつけた首は壁に当たり跳ね返りチンの足に噛み付いた。
痛みで後ろに下がったチンは棚にぶつかり、上にあった男の首が落ち腕を噛みつかれた。
辛共和国は首都と地方から屍鬼化が広がり地獄と化した。
世界的にエイフ国と辛共和国への出入国は禁止されたが、定期的にマスコミが独占取材で乗り込み屍鬼の餌となっていった。
日本は日和系と左系政治家が、世界に屍鬼を撒き散らした一端を理由に降ろされ、新党・楯ノ会の工藤が総理大臣となり工藤内閣が誕生した。
金子さんは防衛省長官で次期総理候補者だ。
工藤内閣は四門四流を元に対屍鬼の対策を強化した。
なお俺と志乃の存在は秘匿され、「御守り様」と呼ばれる事になった。
破邪の剣だが新たに作られた政府な研究機関・金属研究所により、志乃の血と髪と俺の血と髪で研究と実験が行われている。




