17 決戦の金曜日
親父と話しながら駐車場に行く。望月さんと河辺さんはサファリパトロールに乗り込む。
静流と親父はビークロスだ。静流が運転らしい。
俺は・・・?
「うお!?」
俺のガンマがあったが、側車が付いている。
「びっくりしたでしょ!」
「あぁ、サイドカーにするとは思わなかったなこれはカッコいい」
「実はね、あのバイク私が乗ってて廃車にしちゃったのよね」
「え??じゃあコレは?」
よく見るとRG500だった。
「まぁいいや・・・志乃乗って」
キックをしてエンジンに火を入れると、スクエア・フォーが目を覚ます。
どこのチャンバーが入っているのか?アクセルを煽ると金属質で甲高い音がする。
ギア入れビークロスの後を追う。
「良い音でしょ?チャンバー作ってもらったのよー」
「おお!すごいな!」
「誕生日プレゼントよ!」
(6回分か?)
400より若干トルクが太いか?
500の方が乗りやすい。
162号線を進み途中で左へ進むと広い洋館に着いた。
車・バイクを降り門を開け庭に入る。
「ようこそ、お待ちしていましたわ、私カミーユと申します」
赤髪でしわくちゃな顔の年寄りが居た。
後ろには屍鬼らしき者が居る。
(よくある実験体っの失敗作っぽいな)
剣を抜きカミーユに切りかかる。
身体の感覚がよく分からず、10メートル以上の距離を一瞬で詰めてしまう。
「素晴らしいですな、さすが白目」
右腕がぶら下がったカミーユが呟く。
「その髪は・・・最上位種か!?」
「どうした?下等動物」
「妬ましい妬ましい妬ましい・・・死ね死ね死ね」
カミーユはポケットから瓶を出し飲んだ。
(ほう、良くある身体が大きくなるやつか?)
カミーユのしわくちゃな顔が戻り若返る。
「どうした?若返るだけか?何か変身しないのか?」
「明、それは進化だからしないわよ。活性を上げたぐらいね、後で動けなくなるだろうけど」
「うるさい!死ね!」
志乃に飛び掛かったが鋼鉄の鉄扇で張り飛ばされる。
転がって起き上がり俺に飛び掛かる。
ジャケットの右腕切られる。
「全く忌々しい、その破邪の剣やお前の存在そのものが腹ただしい」
「この五剣は邪気も祓うからね。いわゆる聖剣ってやつよ。コレを怖がるあなたたちは、邪な物ってやつなのよ!」
親父・望月さん・河辺さん・静流さんが崩れ気味?の屍鬼を殲滅して行く。
やはり普通の屍鬼より三割ほど動きが速い。力もありそうだ。
普段なら相手の攻撃を受け止める親父が、全て受け流している。
だが4人の敵では無い、徐々に数が減って行く。
志乃が参戦し、更にペースアップした。
俺は素早くジャケットを脱ぎ左手に持った。
カーミラは自分の右腕を引きちぎり、左手に持つと同時に襲いかかってきた。
「四寒流奥義・天之冬衣神」
カーミラが撃尺の間合に入る寸前、左手のジャケットを目の前に広げる。片手で後ろに引いていた剣でそのジャケット中央を突く。
肉に刺さり、骨に当たった手応えがあった。
そのまま右後ろに飛び下がりながら横に剣を薙ぎ、すぐ左後半に飛びながらもう一度服の中央を突く。
肉に刺さる感覚がある。
そのまま上に思いっきり斬りあげる。
バリッ、バリッボリッ・・!
骨ごと斬る感覚がする。
ジャケットが落ち、鳩尾から頭まで真っ二つになったカーミラが居た。
そのまま胴体を横一文字に斬り捨てた。
「終わりぃ!帰ってご飯食べる!」
静流さんが飛び上がった。
河辺さんも変なダンスをしている。さすが関西人だ良いノリをしている。
親父と望月さんはそれを見て苦笑している。
カーミラの身体を鞄に詰める。
基本的に不死なので、頭があればいつか再生してしまうのだ。
さてゾフィーさんの元に帰るか。




