15 6年たってました
何ともシュールな光景だ。
入り口の台にカミーユとエリーヌが生首だけとなり、生花のように飾られている。
いや、生花そのものだ。 鉢に剣山がありそこに生けている。口には青ネギが突っ込まれて泣いている。
さて俺はどうなっているのか?
「無事お目覚めおめでとう」
皆を代表するように志乃が口を開く。
ゾフィー様は造魔オブジェを眺めている。
「ありがとう、ここは青木ヶ原?」
「違うわよ、福井県の飯盛山の近くね、お母様が結界ごと移したのよ」
「ずいぶん遠くまで来たな・・・で、俺はどうなってる?」
「あれから6年経ってるのよ」
「えぇ!?」
そう言えば親父・望月さん・河辺さんは歳をとっている。(静流さんはあんまり変わらないな)
「でね、寝てるあなたの身体を求めてカーミラが襲って来ているのよ。その戦いが6年続いているの」
「何でカーミラが俺を狙う?」
「カーミラの進化の研究は失敗したらしいのよ。まぁ最初からわかっていたけどね、それで進化中のあなたの身体を取り入れたかったみたいね」
「は?そうすると進化するの?」
「するわけ無いじゃないの、何代も何百年かけて適合して来てるのよ?この何世代って言うのもポイントなのよ」
「志乃、明、カーミラを始末して来なさい。私も、もう長くないから」
『了解です』
「志乃ところでカーミラはどこ?」
「ここから162号線に出て小浜駅の方」
「ん?福井県小浜?・・・あっ若狭か!」
「どうしたの?」
「いや、人魚伝説っと言えば若狭だろ?」
「そうね、昔からあいつはここを拠点にしていたみたいね」
「何でだろうね?」
「瑪瑙よ」
ロッキンチェアに揺られながらゾフィーさんが答える。
「何かに使うんですか?」
「自分の体、骨とかを維持する為に必要なのよ。赤目は不死とされているけど、不老では無いのよ。白目と青目は途中で老化は止まるけど、赤目はそのまま老化するのよ」
「はあ、何かしら理由があるんですね・・・」
「じゃあ行くわよ?いい?」
「うん」
「皆様お揃いですか?ちょっとお時間頂けますか?」
「どうぞ?」
「すみません失礼します」
工藤さんと金子さんが部屋に入る。
その後に何人か見知らぬ人を連れて来た。




