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第0話 夢の世界からこんばんは!

序章:1 〜 (いびつ)な夢は非望となる 〜


 人は夢をみる。

夢を抱いて、夢を追う。そしてまた、更なる大きな夢を描く。


 人それぞれに様々な夢がある。

純粋に幸せを望む温かな夢もあれば、大志を超越するような果てしなき野望を持つ者もいる。

夢の値が大きくなればなるほど、その形は(いびつ)に変形することもある。


 己の欲望のために身勝手で私利私欲に(まみ)れた(いびつ)な夢が成就すれば、それは他者からすれば

“悪夢”に等しい。


 人の持つ夢が(いびつ)になると、人間を含む全ての生物、そしてこの世界そのものに負の影響を与えてしまう。

 

 歪な夢は暴力を生みだし、狡猾さを増し、多くの生きる者に苦しみと災い、そして悲劇を与える邪悪なパワーとなるからだ。

他人を蹴落とし、身勝手な欲望を抱き、世界の支配を目論むような神をも恐れぬ危険な夢。

それは身のほどを超越した、つまり神の領域を侵すほどの禁忌、決して望んではならない不届きな夢なのである。


 その不届きな夢の最終形態を『非望(ひぼう)』という。

そして、この(いびつ)な夢を創り出す身勝手極まりない奴等を“非望因子(ひぼういんし)”と呼ぶ。



序章:2 〜 (いびつ)な夢を育てる者 〜  


 そもそも『非望(ひぼう)』とは究極のダークマターである。 

混沌を生み出すために必要な、負のエネルギー源。


 非望因子と呼ばれる人間の夢の中に潜り込み、歪な夢を操り、増長させ最終形態である『非望』へと成長させる魔の物がいる。


その魔の者を「ナイトメア・メーカー」という。


 ナイトメア・メーカーとは、魔界の王ルシフェルが生み出した魔物。

非望を増幅させ、人間界を混乱の世へと陥れた後に混沌(天地創造以前の状態)へと変貌させるために生み出された“幻魔”という上級魔人なのである。

 このナイトメア・メーカーに操られ、不届きな夢を非望へと成就させてしまった残念な人間達がいる。

否、彼らは最早人間とは呼べない、人間失格者。

悪魔に魂を売り渡し、己の醜い欲望を満たすだけの悪魔の家畜なのである。


 人間を捨て、悪魔の家畜に成り下がった奴らは世界中に存在する。


人道を無視して私利私欲のために人間の命をオモチャのように扱う闇社会に生きる者。


自国の民の自由を奪い、国やコミュニティを独裁専制支配する者。


手前勝手な理屈で平和社会を壊し、狡猾な手段で侵略戦争を引き起こしては他国の人民を蹂躙する赤き者。


神の名を語りカルト思想を弱き人間に植え付け洗脳し、弱き者たちから全ての財を貢がせ骨の髄までしゃぶり尽くす醜い顔をしたカルト教祖という不届きな者。


 このような下劣な奴等は、凡そ人間とは呼べない卑劣で狡猾極まりない残忍な行為を繰り返す。


 こうした下劣な奴等は、上級魔人であるナイトメア・メーカーに操られ、混乱と混沌を生み出すためのエネルギー源である『非望』を大きく太らせる。

つまりナイトメア・メーカーによって世界を終末へと誘うための“餌”を創り出す魔人の家畜である。


 奴等は叫ぶ。

『夢の世界から、こん()んは(混乱は)!』


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