そして、不幸だったヒロイン達の未来はあそこだ!
ミーシャとレーナがケイと合流したのは、“天災級魔法”が消滅してから十分後だった。
今回もアルテアにお姫様抱っこをされてだったが、ミーシャとレーナはむしろ心配してケイの様態をアルテアに聞く。何故ならケイの顔から血の気が失せて気絶していたからだ。
アルテアはこう言う「全治一週間、無理もない。わき腹を刺されて大量出血のすぐにあんなのと戦えば…」死んでないだけでも奇跡。と、アルテアは言った。
その後四人は、ようやく目的地であるカルーン男爵の治める村へ入る。四人はカルーン男爵を含む村人全員の土下座と言うそれは手厚い歓迎を受ける事となる。
特にアルテアは回復術が使えるので“女神様”扱いであった。
翌日、この村では貴重な馬を三頭もらい受けて首都へ帰る四人。道中色々とケイの世話をしたがるミーシャとレーナを「よせ」「触るな」「死ぬぞ」の言葉で黙らせるアルテア。
首都の冒険者ギルドに着くとアルテアはケイの部屋に“面会謝絶”の立て札をおく。さすがにミーシャとレーナが文句を言うと「どうかケイ君を休ませてください」とナナに深々と頭をさげられると二の句が継げない。
そして一週間後「「逃げたー?!」」二人の悲鳴がこだまする!
「うむ、あの坊やわたしが思っていた以上にヘタレだった」アルテアはそう言い、ナナは深く頭を下げる。
「「ウワー! 私達のどちらかが正妻、どちらかが愛人計画がああ!!」」二人の絶叫が響く。
あれ??「もしかして、知らないのですか?」ナナは今にも飛び出ようとする二人に聞く。
「「……、何を?」」二人は鬼気迫る形相でナナを見て言う。
「ファルゴス王国とランダス王国が決して一国になろうとしない理由です」ナナの問いに二人はクエスチョンマークを頭に浮かべる。
「我がファルゴス王国は、一夫多妻制を取っているのです」ナナは当然の事の様に言う。
「「…つまりケイ様を取り合う必要はなく、しかもケイ様と結婚すれば私達正式な家族に…」」
「はい、正式に家族です」ナナはそれが当然の事の様に言う。
「レーナ」
「ミーシャ」
「「私達はなんて幸運なの!!」」二人は手を取り合ってそう言った。
「ゴホン、もっともそれはケイ君と正式に結婚出来れば、の話しです」ナナはそう続ける。
「ゴホン、ちなみにこの国の中にケイ君の隠れ家は二十以上あると思いますが私はそのほとんどを知っています!」
「ゴホン、話しは変わりますがこの国では正妻は三人までは合法なのです」
「「ナナさん、四人で幸せになりましょう」」二人はナナの手を握ってそう言った。
「ハイ!」
ケイ・カインゼルが三人の花嫁をめとるのはこの後二年が必要だったと言う。
皆さんお疲れ様でした。




