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決着?

「レーナ、こいつはここで殺すわよ」

 ミーシャの提案に黙ってうなずくレーナ。

 ミーシャとレーナはこの男、クソ神官を今度こそ殺すために二手に分かれる。

「ハハハッそう来ると思っておったわ。そうはさせんよ!」ネィガールがそう叫ぶと残っている戦士の三分の一をレーナに。残りの三分の二をミーシャに向かわせた。

 魔術師としては確かに脅威ではあったが、その腕は見切った。脅威であっても三分の一で事たりる、ネィガールはそう思った。対してミーシャ、そうレーナと言う『女魔術師』がミーシャと呼んでいる『女魔闘士』の方が相手としては遥かに厄介だとふんだからだ。

 考え方としてはただしい、『魔闘士』の職につく『おんな』は珍しい。そもそも女で『魔闘士』と言う職には簡単につけられない。生きている“軍の華”である『魔騎士』に女はつけないから、『女魔闘士』と認められる女がどれほど強いかが、解からないのだ。

 今までの戦いを見てミーシャの強さを痛いほど知ったネィガールは、それ故にミーシャの強さが視きれていない、どれほど強いか分からないのだ。

 だから思い違いをする。ミーシャではなくレーナを。ミーシャの強さをミーシャだけの強さだと思い込んでしまう、そもそも魔術師は攻撃系の魔法をおぼえるまでは、戦士などの強さの底上げをするサポート職として働いている事を高位の魔術師ほど忘れる。【浮遊】レーナが自分に空中に浮かぶ魔法をつかい、そのあと【沼】と短くつぶやく。レーナに近づいて来た戦士たちの足元が沈んでいく、戦士たちの体が腹のあたりまで沈んだころ、レーナは静かに【解呪】と唱えた。こうして上半身だけ土の上に出している戦士たちの奇怪なオブジェが生まれた。

 使われた魔法はたった三つ、それもある程度魔術を知っている者なら誰でも魔術書に書かれるモノばかり、それだけで三分の一の戦力はまったくの無力になった。

「なに?!」ネィガールはあっけにとらわれた、そして更に追い打ちが来る。

「レーナ、強化の魔法を掛けてくれる?」

「わかったわ」そう言ってレーナは複数ではあるが、魔術師なら初期におぼえる身体能力強化の魔法をミーシャにかける。

「ムウウウ!!」ミーシャは今までの戦いで削られてきたスタミナを取り戻す。

「ダアアア!!」ミーシャと同じくスタミナの切れはじめていたデモニストの戦士たちの悪夢が始まる。ミーシャはまるで水を得た魚のように暴れ出す、ミーシャは戦士たちの腕を、足を、その手に握るメイスでへし折って行く。

 ほんの数分前まで数で優っていた戦士たちの数はもはや数える程に減っていた。ネィガールの作戦ミス、彼女たちが二手に分かれようとも彼女たちの最終目標は、ネィガールを殺す事!

 ネィガールは愚直に自分を守る事を考えれば良かったのだ。だが仕方がないのも事実であった。ネィガールは『神官』であって『司令官』では無い、真の戦争などといったモノとは無縁にこの歳まで生きて来たのだから。そう、経験が足りないそれだけの事だった。




な、長かったー。ネィガール対ミーシャとレーナ!

…でも、まだ37話しか書いていないんだよね。

38話から主人公の復活(?)です、たぶん。

……どうだったっけ? 長くて忘れました。ごめんね。ケイ。

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