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中盤戦、突入。

 ネィガールは思っている。ここにいる者達は肉の一欠けら、血の一滴まで我が神の所有物なのだと。

 何故ならこの者達もそうなる事を自ら望んでここにいるのだ。ネィガールは彼らを無駄には死なせない、少なくともこの約束の地を手に入れるために死地へ向かわせてはいるつもりだった。──もっともネィガールにもう少し戦略的思考、あるいは正常な判断力が残って入れば死者の数は、圧倒的に少なく出来ただろうが。

「女ども、よくも我が神の戦士達を殺したなぁあ、その行為、万死に値するぅぅう」

 レーナは半ば本気でこう言う「何が神の戦士達ですか! 気がふれることまでしなければ貴方への忠誠心を保てないのなら、貴方は『神官』になるべきではありません」

 レーナは周りを見て「貴方の目が節穴でなければ、女二人にここまでぼろ負けする戦士達をどう見ます?」

 ネィガールは周りの景色を色々な物を使って慢性的に濁った目で見回す。するとこう言った「よく見れば素晴らしい景色ではないか」

 にやにやと薄ら笑いを浮かべてそう言う、狂った『神官』を見てレーナは体が寒くなってくるのを感じた。

 この男は狂っているとか、そういう段階をもう逸脱している。この異常な図が素晴らしいと感じる? 冗談じゃない、こんな男と同じ空気を吸うのも絶対にごめんだった。

 隣に人の気配を感じる。ミーシャがよれよれで立っていた。さっきまで肩で呼吸していたが、少しだけ息が楽になったようだ。

 だがそのミーシャへこれから更に疲れる上に、大変危険な事をお願いしなければならない。

 レーナは一瞬ちゅうちょする。だがミーシャはそんなレーナの心を読んだ様にこう言った。

「レーナ、あの汚物消しちゃってもいい?」

 レーナはミーシャの方へチラリと目を送る。涙は出ていなかった。その両目は『神官』に向いていた、ただそれだけ、一切の情けもかけるつもりは無いようだった。

「よしミーシャ、あの汚物をこの世から消してしまおう!」

「────ッッ」

 ミーシャの喉から形容し難い叫び声が出る。

『麗しのバーサーカー』ミーシャ・レインが今、本気で相手を殺す気で向かって行く。

 レーナ・オズワルドがそんなミーシャに、自分の魔導書に書かれているありったけの支援魔法をかけると、『ドラゴン・ウィッチ』レーナがそのあだ名に恥じない位の、火炎魔法を唱え始める。

 二人の戦いは、中盤戦に入ろうとしていた。




…、構成、ミスったかも…。

いや、このシーン3分の2ほど削れたな…。と、思えて来た。

思えばこの31話は難産したのだ。でもほかの場所への移動はもうできない。

物語ってむずかしいね。

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