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王女は理想のために魔王のところへ行き勇者抹殺の計画を企てる  作者: 怠惰
とにかく王女様は計画して行動する
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計画5

「それでは我は会議に戻る」


と言う魔王の言葉を流し、私は非常にまずい現実を再確認する。たしか召喚の書に書いてあった、蘇生とかはその効力魔王を滅ぼすまでとか書いてあった。しまった…これでは最初から私に夢や希望なんて無いじゃないですか。


というより、そんなのチートですよ!何そんな能力を得てるんですか?勇者だからって、そんなに優遇されてよろしいのでしょうか?そんなチート能力を持たせるとか、もう魔王は最初から死ね!と言われているようなものでしょう。ああ、神よ。何故こんな残酷な運命を授けるのですか。…いえ、こんなところで諦めてなるものですか!この世に絶対なんて有りません!きっと、勇者の蘇生の力にも何か対策や弱点があるはずです。それを探さねば!


私は部屋を出て近くに居た魔物に、この城には図書室はあるか?と聞くと有ると答えられたので、場所を聞き向かった。


「きっとこの大量の本の中に対策や弱点のカギが…」


とにかく今は本を読み、何か情報が無いか探さねば!この私、リーンは王都の城の本を全て読み尽くした女。ここに有る本の知識もプラスされれば、私の知識で解決できない事など無い!そうして、手当たり次第本を読み出した。


「なるほど、こうするとよりスムーズに魔法が撃てるのですか。とても勉強になる… は!?違う、そうじゃない」


つい、興味深い本があり読み込んでしまった。悪い癖ですね…こんなことでは、私の将来が景品結婚になってしまうというのに。次の本を読みましょう、しかしやはりというか、なかなか有りませんね。そう呟きながら1冊の本を手に取る。


「えーっと、この本のタイトルは『間違えて不老不死になってしまった貴方へ』ですか。なんですか?このジャストに都合良くある本は。大丈夫なんでしょうか?」


本を開き読んでみる。


「なになに、『先ず初めに、この本をお買い上げいただきありがとうございます。』ここら辺はいりませんね、本題のところはどこら辺でしょうか。パラパラめくると…。


『なんだって!?君、不老不死になっちまったのかい。』


『そうなんだよ、本当は不老だけにするはずだったんだけどね。不死なんて悲惨な結果にしかならないよ〜、嫌だよ〜』


『まぁ、落ち込むなよ。不死なんて、簡単に解けるじゃないか』


『え!本当かい!教えてくれ、頼むよ』


『良いぜ、それはな』


『それは?』


『妖精王の涙と黄金の林檎の果汁を混ぜて、それを1000年生きたドラゴンの骨で作った杯に入れて飲めば良いのさ』


『ありがとう、助かっ


話はムカつくほどにつまらなかったですが、ヒントは貰えましたね」


バタン!と途中で閉じて不死の解除の材料を思い出す。妖精王の涙、黄金の林檎、ドラゴンの骨(1000年物)最初2つは聞いた事が無い。ドラゴンの骨は、エンシェントさんがいらっしゃるので、なんとかなるでしょう。よし、会議室に行きましょう。


会議室


「それでは皆、今日はこれで」


バン!


まだ、終わらせませんわ!皆さん固まってますが、お聞きになってもらいましょう。


「突然失礼しますわ、重要なお知らせがあるので伝えにきましたの」


「王女、会議には…」


「勇者の蘇生の件です」


会議室の全員が静かになる。


「本当かは確証がありません、しかし1冊の本によると不死は、妖精王の涙と黄金の林檎の果汁を混ぜて、それを1000年生きたドラゴンの骨で作成した杯で飲む事で失われるとの事です。試してみませんか?」


「しかし、勇者は不死ではなく蘇生を繰り返すのだ。意味合いが違うと思うが?」


そう、問題点はそこだ。不死と蘇生。同じようで異なる現象。だが…。


「ですから、試してみようと言っています。効果が有れば我々は勝ちに大きな前進、無ければまた方法を探します」


「時間の無駄では無いかの?」


「ドワーフさん、何事もチャレンジしなくてはなりませんよ。成功はその中でしか手に入れれませんから」


「まだ、問題点はあるぞ〜」


「なんですか?」


「妖精王は簡単に会えない、先ずエルフとコンタクトを取らないといけねぇ」


「それでしたら、ダークエルフの貴方が…」


「俺は無理、ダークエルフは禁呪に手を出したエルフ。だから、妖精から嫌われてる」


「エルフの方で知り合いは?」


「ダークエルフになると疎遠になるよ」


チッ、使えませんわね。この駄エルフめ。


「あのぉ」


「ハーピィさん、何か」


「黄金の林檎も…ちょっと…」


「どのような問題があるのでしょう」


「黄金の林檎は神の食べ物と神聖な果物とされていてぇ、今は獣族が番人としてぇそのぉ」


「取れないと?」


「はぃ」


ここまで来ると…。


「まさか、ドラゴンの骨も?」


「それは問題無い、同胞の亡骸を使えばいい」


「そしたら、残りの素材が問題点となるんですか…」


「あの、王女?」


「なんですか?」


「我、昔に黄金の林檎…献上されたのだが…」


「それ、食べてませんよね?」


「宝物庫に保管してあるぞ!どうだ、我偉くね?少しは魔王を見直したか?」


「そしたら、残りは妖精王の涙ですか」


「え?無視?」


頭の中腐っても魔王なんですね。さて、どうやって妖精王に会うか…。


「ダークエルフさん、エルフ族の居る場所くらいはわかりますでしょう?」


「まぁ、それなら」


「魔王、貴方の名前でアポ取りなさい」


「え?我なのか?」


「権力者、権力使いなさい」


「では、ダークエルフ。行ってきてくれ」


「え!俺ですか!?」


「貴方は場所も知ってます、追い返されそうになっても魔王の名前を出して、話をつけてきてください」


「…わかったよ」


よし、とりあえずこれでいいですかね。そういえば、会議してたんですよね。どんな事にっているんでしょうか?ついでに聞きましょう。


「ところで、会議はどうなりましたか?」


「「「「「「「…」」」」」」」


「何故全員黙ってるのですか?」


「いやな、女王さん…シフター達から連絡をもらったんだがな」


ハッキリしませんね、早くおっしゃってください!


「その連絡内容はなんですか!」


「勇者は…もう仲間を集めを終えたらしい」


何故次から次へと、こう問題が!

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