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王女は理想のために魔王のところへ行き勇者抹殺の計画を企てる  作者: 怠惰
とにかく王女様は計画して行動する
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計画39

突然のパーティー壊滅?状態報告をいきなり聞き、会議室内は唖然としていた。そういう私もなんで?といつ気持ちでいっぱいである。なんかいい感じの雰囲気になったんじゃなかったんでは?私達がワーキャーしているこの数日で、何をしたの勇者は?


「何故そんな状況になっているんだ。説明をしてくれ」


「どこから話せばいいんですかね…。まず結果から言わせていただきますと勇者がシスターに嫌われました」


「なんでだ!とても仲良く、いやそれ以上にした仲だったろう?なんで嫌われる?」


「あの変態勇者が何かしましたか?愛想尽かされましたか?私にしたように粘着質を発揮して、こんな性格だったのですか!って嫌われましたか?キモいですもんね、あの人本当」


パニックになってマシンガンのように質問責めをすると。


「えっと、話してもいいですか?」


困惑した声をシラーが出した。それはそうですよね。いけませんね、少し衝撃が強くて…。焦ってしまい、早く知りたくて。だって、嫌われたってなんですか?面白そうじゃないですか。


「すまぬ、取り乱した。説明を頼む」


「しばらくの間は2人は仲が良かった…いえ、勇者が耐えていたんでしょうね今考えると。あの、勇者に薬を盛ってシスターとの恋仲計画は勇者にとってかなりの失態だと考えたんだと思います。シスターと恋仲になって3日後に私とザザールに相談してきました」


「相談?シラーさん、相談ってなんですか?とても嫌な予感がするんですが」


「…。あの日の事は何かの間違いなんだ。俺はおかしかったんだ。なんであんなことしたんだろ。もう嫌だ、俺には好きな人がいるんだ。などなど、なにか心に溜まっていたものを私達に吐き出しました。そして突然言いました。俺とベルを別れるようにしてくれ!と言いましたね」


は?あの勇者は何を言ってんの?本当にヤバい変態だったんですね。てか、まだ私のことが好きなんですか?それとも変装したほうですかね?まぁ、どっちにしても拒絶しますけど。


「それで、勇者はシスターと別れるために何をしたのだ?そして、結果何故魔法使いまでいなくなった?」


「先ず、相談を口にして内容を言おうとした瞬間にザザールが勇者を殴りました。このクズ野郎と言い怒り、説教していたのですが…。それに対して勇者が俺の気持ちがお前にわかるか!と言い返しまして大喧嘩に。そして、最後に勇者が言った言葉でザザールはその日からパーティーを抜けました」


「何を言ったんですか?」


「お前はどうせモテないから嫉妬してんだろ!そんなこと気にしてたもんな!ベルが俺と付き合っているのが気に入らないからこんなキレてんだろ?俺はなぁ、勇者だ!魔王を倒したらリーンと結婚して勇者だけじゃなく国のトップにもなるんだよ!そうなんだ、あの美貌で王女で優しいあのリーンをこの俺が裏切るわけないんだ!きっとあの女が何かしたんだ。村でリーンに似たリンと会話した時も邪魔していた!睨んでもいた!そうだよ…。あの夜何か変だった、あの女め!っと言いました。そしてザザールがまた殴り飛ばして、お前の顔なんかもう見たくないと言い私とシスターへ別れの言葉を言ってどこかへいなくなりました」


会議室に沈黙が…。勇者ってなんですか?本当にどんどん変になってませんか?手を出さない間に自爆したって、なんか変な気分ですね。


「続きを頼む」


「はい。そのあとは3人での旅でしたが、まぁ勇者があの…。頑張って嫌われまして…。シスターも抜けました…。シスターは私に、もう会うことはないでしょうさようなら!とキレながらどこかへ。そして今は私と2人で魔王城へ向かってます」


「なんていうか、お疲れ様です。なんでしたらもうシラーさんも抜けて勇者を1人にしたらこの世の中終わるんじゃないですか?」


「我も生涯のライバルと呼ばれる存在がこんなやつとか、嫌だなぁ。今までの頑張りなんだったんだ。こんなクズのために犠牲も出ているのに、はぁ…」


「それで、私は勇者と別れたほうがいいんですか?」


どうしたらいいんですかね?やはりシラーに連れてきてもらうのが1番な気がするのですが、もう放置してもいい気がしてるんですよね。なんか下手に手を出したら悪化しそうですし、これまで何かして逆に手助けになってしまった!のほうが多かったですからね。なんでこんな放置したら壊滅的に人生崩壊しているんですか、運のない人ですね。


「魔王。私はこのまま2人で行動してもらって門まで誘導のほうがなんの障害もなく計画が遂行できると思うのですが」


「うむ。我も下手に手を出したくないな。皆はどうだ?」


会議室内の全員がもうこのままいこうぜ?という雰囲気を出している。放置してゆっくり計画考えよ?って感じだ。私もそうしたい。


「シラー。そういうわけだから、そのまま2人で行動を…」


「魔王様!お願いがあります!」


「ど、どうした?」


「私もできれば勇者と離れたいです!」


まさかのシラーの嘆願に全員が何故?となるがすぐにまさかとも思う。


「もう、勇者の愚痴や暴言、妄想。その他がもう限界なんです…。正直今連絡しているのは勇者が村人達に脅しやなんやらをしに行ってるから連絡できているんです。この後私は謝罪をしてまわる仕事があるんです。なんで…。私が…。選ばれたんですかね…。アハハハ」


全員が何も言えなかった。もしかしたら最大の被害者かもしれない。でもすみません…。


「…。すまぬ、シラー。耐えてくれ。本当にすまぬ」


「シラーさんしが今のところ頼みの綱なんです。その…。ごめんなさい、もう少し頑張ってください」


ごめん、すまん、すみませんなどなど。会議室の全員からの謝罪が伝えられてシラーからの返答は。


「はい。頑張ります。皆さん…。呪われろ」


ブツッ


通信が切れた後の空気はとても暗かった。誰も喋れなかった中私はシラーに心からの感謝と謝罪を。

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