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リョウとサトシ3
「というわけで魔法とスキルを教える!」
「わーわーやんややんや」
「まず魔法!見とけよー」
口に人差し指と親指を当て…吹いた。
ピィー
リョウとサトシの体が淡い緑の光に包まれた。
「これは『ウインドウォーク』って魔法でな。風を足場に出来る。空も走れるぞ」
「で、次にスキルなんだが…迷った結果双剣だけにした、すまん」
「くれるだけでありがたいぜ!気にすんな!」
「じゃあ見てろ…『クロススラッシュ』」
岩が十字にスッパリ切れた。
「十字に切っただけの技に見えるけどやっぱ効果凄いのか?」
「ああ。対応する元素のスキルを持ってないと防げない。というか防いでもダメージは通る。対応してないとバッサリだ」
「貫通か、そりゃスゲーや」
「まあ、これで俺からの修行は終わりだ。駅に行って電車乗って九州向かうぞ」
「おー!でも寂しくなるな」
「少なくとも目的地に着くまでは話し相手になるしいつかまた会えるさ」
こうしてリョウとサトシの修行は幕を閉じた。